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マダミスプレイヤーによる「劇場版 マーダー★ミステリー」感想

キョン、今日は「劇場版 マーダー★ミステリー」の感想を書いていくわよ!
映画経験はあんまないので高尚なことは言えません。好きな映画はパプリカ遊戯王DSODです。
パプリカは名作なのでぜひ皆さん見てください。遊戯王は…決闘者なら見てください。

☆映画概要☆

「一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇生する」という不気味な伝承が残る鬼灯村。その伝承をもとにした奇祭「三つ首祭り」が行われていた夜、村の長である一乗寺家当主が遺体となって発見される。
しかし、その日、村へと続く一本道で土砂崩れが発生、警察の到着までにはかなりの時間を要する。当時、屋敷にいたのは8人。それぞれが人には言えない秘密を抱えており、殺害の動機を持っていた。

事件の真相に迫るべく、登場人物を演じるキャストによるアドリブ推理が予測不能な結末へと導かれていく!

公式HPより引用

最初にドラマ番組があってその後に映画が作られたらしいんですが、今回は映画に集中したいので事前情報等は一切調べずに参戦しました。嘘です観劇が二日前に決まったため普通に時間が足りませんでした。お陰で映画構成が全く読めない状態での観劇となったため、ドキワク感が助長されて良かったです。因みに冒頭と結末で本編となんも関係ない二人組がイチャコラしているため、ドラマ視聴勢はちょっと微笑ましくなれるのかもしれません。

売り文句にもなっている「アドリブ推理」はまじでアドリブっぽかったです。台詞かぶったり滑舌悪い時あったし。映画始まる前に「アドリブ推理とか言ってるけど、どうせ一回ゲーム遊んだ後にリプレイとして撮影してるんでしょ」とか言ってごめんなさい。言わされていただけで本当はそんなこと思ってません。嘘だったら木の下に埋めてもらっても構わないよ。

まじめな話、台本がないことによって「シリアス場面なのに一部役者がバラエティのノリを持ち込もうとしている」のを止められていないのが、自分の中でこの映画の評価を大きく下げる要因となりました。ただこれは私にバラエティを楽しむセンスがないためでもあるので、楽しんでいた人もそれなりにいた印象。観劇中でも笑い声が聞こえてたし。企画の根本を破壊する形になるけど、別にアドリブ推理が映画の面白さに寄与しているとは思えなかったな~。舞台だったら毎回役者が変わるっぽいからむちゃ面白いと思う。

運営の熱意を感じる

本編は起、承承承承承承承承承承転結みたいな感じでした。殺人が起きて警察も呼べない!自分達で犯人を捜さなきゃ!のゲームで言うところの導入読み合わせ部分まではテンポ良かったんですが、動機や証拠を提示したり秘匿会話を描写したりがくどく、ついていくのがまあまあ苦行。私は犯人を何としても特定してやるの意気込みで見ていたので耐えられましたが次男だったら我慢できなかった俳優女優目当てでなんとなく見にきた人にとってはしんどかっただろうなあと思います。
劇中の登場人物がほとんど館のダイニングルームから移動しないのも、画面の見映えが変わらないことで飽きの原因となっていたんじゃないでしょうか。

ミステリー部分は情報を洗えば犯人が特定できるレベルのストーリーだったので、ゲーム慣れてる人なら十分追える範疇です。マダミスのシナリオとしてはオーソドックスなやつですね。このシナリオで満足できなかった猛者は公演型シナリオで是非腕を奮ってください。この辺は他のミステリー映画とか見てるわけじゃないから映画界隈では簡単なのか難しい難易度なのかわからん。

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今回は新宿バルト9で観ました。
公式HPが劇場情報を纏めている(北海道から九州・沖縄まで展開してるっぽい)のでこちらもチェックするんだよ→公式HP劇場情報

映画、色々中途半端だな~~~とは観ていて思ったけど、でも伸びしろはむちゃくちゃ感じたので二作目あるなら多分見に行きます。ゲーム部分むっちゃリスペクトしながら映画作ってるのがものすごい伝わってくる作品でした。マダミスプレイヤーなら「今盤面ではこんなことが行われてるのかな~」とか思えるので一回くらい見ても損はない、はず。感想戦が盛り上がるのは保証します。
二作目はコメディ(?)に振り切って、「殺人事件が起きた!死因は刃物による失血死!登場人物全員の鞄から刃物が出てきてさあ大変!次回、『俺は別の奴は殺したがコイツは殺していない』」みたいな笑ってはいけないマーダーミステリーにしてくれ。お願いします。マダミス広報部が何でもする。

おわり。



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