かけがえのないひと

思いを綴りたかったのにあの日から想いが溢れて書けなかったひと。毎日過熱し続ける状況のなかで何かを書くと自分の感情を利用されそうな気がして怖くて書けなかったけど。でも今書かないと後悔すると思うから。

2022年4月18日。ステージに立つために生まれたことを証明するかのような、エンターテイメントの頂点にいる紫耀くんを東京ドームでこの目で見た。

唯一無二のひと。溢れんばかりの耀き。圧倒的な存在感と耀きはあまりにも眩しすぎて一生こんな人には出会えないんだろうな。切実に思った。

毎年どのコンサートで見るあなたも最高だったけど、去年の東京ドームで見た紫耀くんは特別だった。華やかなステージの装飾、眩しいライト、派手な衣装。どんなきらびやかなものにも負けない姿。優しそうにファンを見つめる表情も、スイッチが入った途端エンターテイナーになる姿も。紫耀くんは世界でいちばんだよって教えてあげたかった。

どこまでもエンターテイナーな人なのに、どこまでも人間らしくて見逃したらどこかに行っちゃいそうな感じがするほど儚くて。両極端なものを持つあなたにずっと夢中だった。

アイドルにぴったりの風貌と才能を持ちながら、紫耀くんのDNAにはきっと相反するものがあって、でもエンターテイナーという運命に導かれてここまできたんだろうな。そしてその運命をも超越し自分の道を切り開こうと自分の足で立って歩き続けるあなたの強い姿が大好きでたまらなかった。同じ時代に生まれて嬉しいと心から思った。

何もかもがオンリーワンの紫耀くん。とにかくステージに立つ平野紫耀が平野紫耀としてこの世界で生きててくれたら、それで幸せだった。本屋に行くと本棚にいっぱいに並ぶ紫耀くんが表紙の雑誌を見ると心が踊った。そして2021年。かわいそうがられたり、不憫に思われることは望まないだろうけど、大きく見えるその姿も実はすごく苦しんでいたことを知った。ファンは所詮ファンでしかなくて、何も救ってあげられてなくていつも紫耀くんからもらってばかりだったことに気がついた。

去年の東京ドーム。わたしはまた紫耀くんに救われることになる。コンサートの最後の紫耀くんの言葉。
あの瞬間は一生忘れない。聞いてる途中で涙が溢れ出た。完璧なアイドル紫耀くんを心、頭、体全体で感じた最後、おおらかで優しくて人を包み込む平野紫耀という一人の人間の心に触れて涙が止まらなかった。

自分で望んでひとりで生きたい人もいるかもしれないけど、ひとりで生きたくないのに、誰かに手を差しのべて助けてもらいたいのに一人で生きなきゃいけない人。
人の温もりが恋しい人。
周りに人はたくさんいるけど実は孤独な人。

紫耀くんはいろんな“ひとり”の人がこの世にたくさんいることを知ってるんだろうな、そんなことを思った。

そしてどこまでも堅実だった。まずは周りの人を頼ってねって。でもそんな人もいないよっていう人は「ぼくたちがいますから」と。

あの時、どれだけの人が救われただろう。帰り道、電車の中で何回も思った。この先、何があるか分からないけど、この思い出だけは真実であり事実で、どんなことにも屈しない絶対的なお守りであり宝物だって。心にずっとしまって生きるんだって。

そして2022年11月4日。混沌した感情で過ごすなか、やはりわたしはキンプリに救われた。

何がどうであれ“紫耀くんが決めたこと”

裏切られたなんて思わない。ただひたすら寂しくて切なくて悲しいけど。でもそれを上回るほどのものをあなたはたくさん残してくれたから。

2023年5月20日のラストステージ。
溢れる涙とともに歌う紫耀くんは今までで一番かっこよくて美しかった。
紫耀くんの無限の耀きをKing & Princeの平野紫耀としての最後のステージで感じることができて幸せだった。

紫耀くんがこの先どうやって生きていくか分からないけど、確実に救われた人間がここにいたことだけは知っててほしい。

人を笑顔にする。人を救う力がある。

これは絶対だから。その力がある人なんだよ。

紫耀くんを知ってから、紫耀くんがいる世界を知ってから、どんな毎日も前よりも愛せるようになった。

あなたがこれからも生きる世界には、今までたくさん助けてもらったファンがいるからね。

愛と優しさと満たされながら、光がさす温かい場所で生きて。

ずっと大好き。