中華製 激安自転車コンポーネント SENSAH11sを導入してみた話(後編)

前回の記事の続きです。
あれから1か月近くも経ってしまいました。更新遅いのでもっと更新ペースはやめていかなきゃいけないですね。
今回は前回紹介した、中華製ロードバイクコンポーネントを実際に組み付けて走行してレビュー記事となります。

軽量化万歳

SENSAH換装前のコンポーネントは4700TIAGRAでした。

はたして如何ほど軽量化したのか、下記グラフをどうぞ。

今回はハンドルバーをカーボンにも取り替えましたが330gも軽量化しております。なので純粋な変速系統の部品の交換だけでいうと4700TIAGRAからSENSAH 11Sの交換しての軽量化は181g程
今回のコンポーネント交換で投じた費用は30,000円弱なので、30,000円で181gの軽量化は、コンポーネントの分野ではなかなかコストパフォーマンスが高いといえます。

表には参考重量で105の重量も併記しておきましたが、105とTIAGRAの重量差は大分肉薄しているんですね。でもやはりSENSAH 11Sは105以上の軽さを持っていることは明らかです。

組付けについて

組付けは自分で行いましたが、特に特別な技術、治具などが必要な場面は全くありませんでした。1からロードバイクを組んだ経験のある方なら特に問題なく組めるかと思います。筆者は付属のマニュアルは見ましたが、日本語がところどころ可笑しいなと思うところもあり、あまり参考にはしておりません。ほぼシマノのバイク組む要領で組み上げました。

ただバイクを組んだ経験もなしとかの人は個人的にはおすすめはできないですね。
店に持ち込んで組むくらいしか選択肢がないと思われます。おそらく店に持ち込んでも作業を受け付けてくれるか怪しいですし、組んでくれる親切なショップの人がいたとしても工賃は部品代と同じくらい請求されるでしょう。

実走してみた

さてバイクが組みあがっての実走編です。SENSAHのシフトレバーは変速レバーもブレーキレバーも統合された方式です。レバーを内側に軽くタップすると、フロントはインナー側に、リアはトップ側に動きます(シマノSTIの変速レバーを操作した時と同じ動き)。レバーの変速部のデッドストローク(遊び)が皆無なので路面の振動でシフトアップする誤動作も何度か起こしました。これは慣れでカバーできる問題だと思います。

逆にフロントをアウター側に、リアをロー側に変速したい場合、これは変速レバーを強く内側に引けばできます。かいつまんでいうとシマノのSTIと操作体系は全く同じです。

ただシマノだと3段落としができますが、SENSAHの場合はリアは2段落としまでしかできないのがマイナスポイントですね。しかも2段落としがシマノの3段落としと同じくらいのストロークが必要です。これは何を意味するかというとSENSAHは2段落としが実用的ではないということです。(シマノも3段落としが実用的でないストローク量なので要するにそういうことなんです)。リアの2段落としはゼロ発進してフロントをインナーからアウターに上げる時と同時にリアを2段落とすとチェーンがすんなり上がってくれます。そのようなシーンでシマノはリアを1アクションで2段落とせるのでスムーズにインナーからアウターへあげられます。SENSAHの場合はカチカチと2度変速レバーを押し込むのでシマノに比べるとスムースさに欠けるなぁとは思います。

あとフロントディレーラーのトリム機能もないですね、インナートップはもとい、アウターローではチェーンとFDは干渉してシャラシャラ鳴ります。この辺もシマノに比べるとマイナスポイントではあります。インナートップ、アウターローはダメゼッタイ!!

総評

さっきから悪いことだらけでいいところはないのかよ!?って話ですが、やはり軽量化できたことの恩恵は大きいですね。ダンシングの振りは特にシフター回りが軽くなり、ハンドルバーもカーボンに変えたことも相まってとてつもなく軽くなりました。あと変速の性能は現行のシマノがすごすぎるだけで、ちゃんと変速してくれるし普通に使えます。これがデュラエースと同じ値段なら「うーん???」といった感じですが、セットで2万円なので「なかなかいいんじゃない」とは思います。最後にまとめになりますがSENSAHが向いているのは下記のような人だと思います。

〇ある程度組付けの知識がある人
〇10S以下のコンポーネントからグレードアップしたい(105の人は確実デチューンなのでやめておいた方が吉)
〇低予算でバイクを組みたい(ある程度知識はあった方がいいです)
〇見た目(見た目は個人的には割とかっこいいと思います)
〇レースではあまり使わない(独特の操作体系が激しい変速をするレースではプラスに作用しないと思います)

とこんな感じです。差し引きでいうと満足のほうが大きいかな。

以上です。



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