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黒か、銀か、それが問題だ。

最近のカメラってだいたい黒い。
でもモデルによってはシルバーボディが設定されていたりします。
デザインにこだわったカメラに多いような気がするけど、それもあって結構悩むことになるわけです。

シルバーもブラックも持っているぼくがちょっと考えを整理するためにnoteにしてみる。

その昔、というはなし。


今回は35mm、いわゆるライカ判カメラからミラーレスのお話でございます。大判なんかはほくの知らない世界。誰か教えてください。

元々カメラは銀色なものだった。真鍮にクロムメッキでシルバー。
そこへスナップ写真家の一部でカメラの存在感を無くして撮影したいといった要望から黒い塗装を施されたものが作られるようになった、らしい。

日本でも主にプロ用カメラに黒の設定があった。
当時は黒外装のほうが若干高価だった。当時は金属に黒塗装を施すのは高コストだったと思われる。
(Nikon F2 アイレベル発売時でシルバー:¥64,200、ブラック:¥67,200) 

…なんとなく、だけど。メッキのほうが高そうなイメージがあるのはぼくだけだろうか。
※調べたところ、黒色アルマイト処理後に防錆塗装を施し、焼付け塗装と言う工程だったそうな。たしかに手間がかかってるのである…

Nikon F3
こないだトライXを買おうとしたら¥2900
庶民には手が届かないモノになりつつあるな…

その後、Nikon F3では黒が標準に。
プロは黒いカメラってのが定着したのはこのときだったのか、すでに定着していたためにそうなったのかはよくわからない。

被写体への写りこみとか、戦場で目立たないとか、諸説あるみたいだけれど。
まあそういったことに思いを寄せるのもカメラの楽しみ方のひとつなのかもしれないな。

そして今、ぼくのはなし。


現在、マグネシウム合金やプラスティックボディが主流になった今、一部の特別色を除いて塗装色による価格差はないようだ。

シルバーボディのZfc
このあと悩んだ末にナチュラルグレーに貼替えた
とても気に入っている

先般発売になったZfcブラックにおいても同様に価格はシルバーと同じに設定されている。

ぼくはシルバーを発売日に買っていたので、ここはかなり悩むことになった。元々、黒があったらなぁ、と思っていたらから余計に。
黒いZfcはギュッと締まったように見えるし、新しい貼り革キャンペーンも魅力に思うのだが…

黒いボディには黒い革のほうがより魅力的に感じてしまうのだ。
でも今買うなら貼替えてもらいたくもあるし。

なんとなく買ったシルバーボディではあるけれども、愛着を感じているし、手放したくないと思うぐらいに大好きになった。

色々と考えたけれども答えは出ず、とりあえず買わないことになっている。

少し前の、ぼくのはなし。

もう七年になる。PEN-Fを買った。
この頃は黒いボディ好き好き期(?)だった。
シルバーは何だかシロウト臭くていけねえ(シロウトの感想です)ってね。
誰もが通る道だと思う。知らんけど。

ブラックボディのPEN-F
今見ても…イイ

一度手放して、再購入した唯一のカメラでもある。
それでもやっぱりブラックを買った。
二度も同じことで悩むことになるとは思わなかったなぁ。

こいつは今でもちょっとしたお出かけのときに出動している。
もしマイクロフォーサーズを諦めたときも、PEN-Fだけは手元に残るんじゃないか。それぐらい好き。

実は、こいつがあるおかけでZfcブラックを思いとどまったのかもしれない。

結局、どっちなのよ。


色々と書いてはみたけれど、答えらしいものには辿り着けそうにないな。

好みは人それぞれ。しかもだんだんと変化さえする。
その移ろいをあとから思い出して懐かしむ。
そんな楽しみがあってもいいかもしれない。

ぼくはコレだ!!と決めつけたりせず、その時が来たらその時の自分が悩む。
フラットでいたほうが、より楽しい。そう思うのです。

よいカメラライフを。


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