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本とウン………chi

  息子のおむつは2歳11か月ではずれた。

近所のお子さんたちが、次々にはずれていくので焦ったが、いったんトイレでできるようになると、小、大、おねしょと一気に終わった。

 おむつはずしは、あくまでも、体(脳)の発達と、トイレに連れて行くタイミングがすべてだと思った。

 息子には1週間だけお兄さんの幼馴染がいる。Aくん。

Aくんは、小は早かったが、なぜか大の方がトイレでできず、したくなるとおむつをはき、カーテンの隅でした。

 5歳まで。

 ママさんは私の仲良し、愚痴も出た。そうだよね、気持ちはわかる。

 そうこうしていたある日、ママさんが
「ありがとう、息子さんのおかげよ」として、話してくれたこと。

 そこのお宅には、毎日のように、息子は遊びに行っていた。
ある日、息子は、トイレを借りる時、本も借りて持って行き、大をして出てきた。

 それを見ていたAくん、
(本を持っていけば、大ができるんだ)
はたして、本を持ってトイレに入ったAくん、

できた!

「だから、息子さんに感謝なの~」とはママさんに言われた。
かわいい思い出話。

 しかして、そのママさんは、しばらくは外出の時、何らかの本を持っていかなければならなかった…かなあ。

たかがおむつはずし、されどおむつはずし、なるようになるおむつはずし。

子どもの成長は、一人一人が個性的。
終ってみれば、育児本を裏切りつつだったのであ~る。


 

 
 


 

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