見出し画像

中華ファンタジー×検屍だから死体たくさん|後宮の検屍女官

あらすじ

後宮にうずまく疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!

「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。

Amazon

感想

大好き中華ファンタジー!
「薬屋のひとりごと」や」「後宮○華伝シリーズ」「後宮の烏」をKindleで買っているから、サイトでレコメンドされてました。
Kindle Unlimited対象なので、無料で読める!
そして……読んで正解でした。

正直今の段階では、「このキャラ素敵★」と感じることはありませんでした。
でも、話のテンポが好き。
長ったらしい描写がない。
でも先が気になってワクワク。
話は面白くて、どんどん読んでしまいました。

検死というディープな世界だから、死体が話の中心。
死体の描写は、割としっかりと書かれている。
それが、たくさんの中華ファンタジー作品とは違うところなのかな。

今回は「死王」と呼ばれる、遺体から胎児が出産されたというセンセーショナルな出来事が発端なので、つかみも抜群!!
これからキャラが目立ってきますように!

登場人物たち

姫桃花

検視官の祖父に育てられる。
祖父が死亡→有力貴族の養女→入宮して女官→検死スキルで高級宦官の手伝い

……どこかで聞いたことのあるキャラ設定だぞ?

最初の立ち位置は、皇后と対立する梅婕妤という妃嬪に使える女官。
皇后側につく宦官と接点を持っていく。

後宮の重要ポジションにいる宦官と、したっぱ女官が事件解決。

……どこかで聞いたことのある関係設定だぞ?

小説版で読んでいるけれど、まだ脳内で主人公の容姿などがイメージできない。
名前やおっとりした顔(眠い)という描写から、ちょっと童顔なのかと思いきや、表紙のイラストは結構大人っぽい美女。

昔ながらの道具を使いつつ、科学的な検死を進める姿は素敵。
もう少し、しっかりしたキャラ描写が今後あるのを期待します!

梅婕妤(後宮の現ボス)

いい人か悪い人かって言ったら悪い人。
寵愛を争う相手以外には優しいって書いているけど、ちょっとのミスを犯した女官に対する当たりきつすぎるし、敵とみなしたら容赦ないし、「優しい」の形容は合わないと思う。

皇后

美人。鉄面皮。感情が表に出ない。
だから帝の寵愛ゼロ。後宮を牛じる権力がほしい。

延明

主人公②。
イケメン。皇后の下で働く高位宦官。
……この設定、なんか知っているぞ?

宦官になった理由は、冤罪事件に巻き込まれたから。
美貌が武器。
自分になびかない桃花を、最初は女色家だと思っていたけれど、どうやら違うらしいと気づく。
桃花から男性として扱ってもらえて嬉しい。
皇太子と友人関係(だった)。

皇太子が20歳オーバー、16歳の妃が「自分の父親より年上」という表現から、そこそこの年齢っぽい。
おじいちゃんよりのおじさん、ってところか。
帝という存在だけが出てきて、本人は出てこない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?