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特別研修の概要の詳細

はじめに

月刊社労士6月号に、「特別研修」受講のご案内が掲載されました。

この「特別研修」は簡単に言えば、特定社労士になるための試験を受けるために必須とされている研修です。
概要ということで数ページにわたって書かれていますが、実際昨年参加したため、少し詳細に書きたいと思います。

費用について

<必須>
・特別研修受講料 85,000円 (6月16日(水)から7月6日(火)受付期間)
・試験受験料 15,000円(9月21日(火)から10月8日(金)受付期間)

・受講及び受験送料(簡易書留郵便)404円×2
・郵便局払い込み手数料(ATM) 152円×2
・交通費(宿泊を伴わない場合は6往復、伴う場合は4往復)
・宿泊費(前日泊をする場合は6泊、しない場合は2泊)

※ 特別研修受講料と試験受験料の両方が必要

<ほぼ必須>
(グループ研修のときほぼみんなが持っている)
・ポケット六法(有斐閣)2,090円
・最新重要判例200労働法(弘文堂)2,640円
(試験対策のため必須)
・特定社会保険労務士試験過去問集 河野順一(日本評論社)3,520円
・おきらく先生のテキスト3冊(送料込み) 7,590円
⇒おきらく社労士の特定社労士受験ノート
⇒紛争解決手続代理業務試験 解答例
⇒読めばだいたいわかる民法
<参考>
・個別労働紛争あっせん代理実務マニュアル(日本法令)2,750円
・おきらく先生の講座
・LECの講座
・TACの講座(DVD)17,900円
・労働法【第十二版】菅野和夫(弘文堂)7,150円 
(・憲法【第7版】芦辺信喜(岩波書店)3,520円)

<その他>
再受験の方は試験当日のみの出席でよく、試験は午後2時集合なので、大抵は前日泊不要なので、受験料、振込手数料、交通費が最小支出になると考えられます。

令和3年度の実際のスケジュール

6月16日(水)から7月6日(火)特別研修申込受付期間
8月末頃 資料一式が届く
9月3日(金)から10月1日(金)中央発信講義(eラーニング)
9月21日(火)から10月8日(金)試験の受験申込受付期間
10月2日(土)から11月7日(日)までの間の指定する3日間 グループ研修(集合研修)
中国・四国は10月9日(土)、10(日)、16(土)の3日間でした。11月26日(金)、11月27日(土)、12月4日(土) ゼミナール(集合研修)
(全国共通の日程)12月4日(土)は10時から13時まで)

12月4日(土)午後2時から 第17回紛争解決手続代理業務試験
中国・四国の試験会場は、同じ建物の別フロアで行われました。

令和4年3月  合格発表

また、地区決めがされていますが、絶対に自分の地区で受けないといけないというわけではなく、グループ研修の都合が悪いのでという理由で別の地区で受験することは可能です。
実際、別地区で受験されていた方を知っています。

受験勉強の回顧(グループ研修が始まる前まで)

もともと、仕事を積極的に行っていないのは、今年度特定社労士の資格を取ろうと考えていたこともあったので、申し込みが始まり次第申し込みを行いました。特別研修の案内は県会の事務局に取りに行きました。
(県会の事務局からありますという内容のメールが届いていました)

当時は、特別研修と試験の位置づけがどのようなものか正確にはわかっていませんでしたが、どうにかなるだろうと思っており、特別研修の受講料が85,000円と高額だったため、試験の費用も含まれていると解釈していました。そのため、その後15,000円を支払わなければないないことを知ったときは騙された気持ちになりました。
8月末に資料が届き次第、テンションが上がり、9月3日から動画を積極的に視聴して、9月10日頃までには一通り済ませていました。憲法と民法についてはもともとある程度知識があると思っているのですが、民法は最近改正していることもあり、新たな気持ちで吸収しました。研修により、わかりやすい講義とそうでないのがあります。最終は自分の知識にすることが目的なので、必要に応じて、講義以外の方法で勉強すればいいと思います。この中央発信講義はe-ラーニングで行われたが、コロナ禍前はこれも受講者全員を集めて行われていた。
人を集めて、そこでDVDを流していたとのことです。
憲法・民法については、「個別労働紛争あっせん代理実務マニュアル」(日本法令)の第1章に憲法民法の基礎知識について書かれているので、これを教材にするのがおすすめです。

一通り終わらせた後はグループ研修の課題に取り組みますが、つっこみどころ満載で、実際の判例参考に作成された事例のようです。自分の考えとしては、どちらか側の主張が理にかなっているだろうと心情ではまとまるのですが、それを法律に落とし込むのが非常に難しく、労働関係の法律の理解をし.っかりしないといけないなと思うけれど、全国社労士会のテキストでは無理なので、おきらく先生のテキスト(おきらく社労士の特定社労士受験ノート)を参考に課題を考えていました。自分のまとめノートを作るのは非効率なので、おきらく先生のテキストは本当にオススメです。amazonでは電子版しか購入できませんが、本人に連絡すると紙版の購入ができます。自分はおきらく先生のテキストを3冊購入しました。送料はレターパックライトで届き、料金は後払いという親切設定でした。まあ、受験生=社労士だから踏み倒すことはないだろうというからだと思います。

グループ研修について

グループ研修は、10月9日(土)10日(日)が1日目・2日目、その一週間後の10月16日(土)が3日目でした。同県の参加者が少なかったからか、全員同じグループになり、初めてお会いする先生もおり知り合いになれてよかったです。

当日持参するもの(持って行った方がよい)
・受講票
・特別研修 教材
・グループ研修・ゼミナール教材
・筆記具等(ペンとノート)
・小六法などの法規集(ポケット六法)
・名刺
・ノートパソコン
・USBメモリ

予習については絶対にやっておきましょう。
他のメンバーにも迷惑がかかりますし、メンバーの意見を聞くことができるいい機会です。
きちんと予習をしているかどうかで吸収力が全然違うのでしておかないともったいないです。
あと、グループ研修で「あっせん書」「答弁書」をグループで作成することになります。研修当日だけでは仕上がらないと思います。結構大変です。

ゼミナールについて

ゼミナールは、10月9日(土)10日(日)が1日目・2日目、その一週間後の10月16日(土)が3日目でした。自分の地区では会場は同じで、別の会議室で各グループ全員が集められました。講師は弁護士で、1日目と3日目、2日目の二人の弁護士が講師をしてくださいました。なお、3日目は午前のみで午後から試験です。
ゼミナールではグループ研修でおこなった内容の復習みたいな感じです。3日間で各課題と作成した「あっせん書」「答弁書」全部について触れられました。一応、社労士会からの説明の方針みたいなものがあるようですが、講師個人の考えや考え方などのアドバイスも聞くことができます。
講師は弁護士で、方式は各地区により違うようです。自分の地区では、一人ひとりが順番に当てられ講師の質問に答えていました。

当日持参するもの(持って行った方がよい)
・受講票
・特別研修 教材
・グループ研修・ゼミナール教材
・筆記具等(ペンとノート)
・小六法などの法規集(ポケット六法)
・名刺

この時期、試験勉強も大変ですが、グループ研修の復習は絶対にやっておきましょう。あと、ざっくりいうと、ゼミナールで集まった約半分が試験の合格者です。弁護士に質問できるいい機会だからとアホな質問をしている人がどこの会場でもいそうです。その人は多分不合格者です。心の中でほほ笑んでおきましょう。
服装については、グループ研修、ゼミナールともに自由ですが、対社労士ならともかく弁護士と名刺交換をするつもりならスーツで出席しましょう。失礼です。それくらいの常識は同じ社労士として持ってほしいです。

紛争解決手続代理業務試験について

同会場の階を移動して試験です。再受験者はここで合流するため初めて見る人が現れます。時間いっぱい頑張りました。

修了書と合格発表、特定付記について

12月に修了書が3月には合格証書が届きました。12月に修了書が届いたとき、合格発表は3月だったはずなのに何だろうとびっくりしました。合格証書は例のごとく簡易書留郵便にて届きました。
特定の付記については、付記申請書が合格証書と同封されていました。3月中に申請を行いました。費用は、登録免許税5,000円、手数料5,000円の計10,000円です。更新手数料等は必要ないので、合格した方はほとんどの方がすぐに申請されるようです。

以上、個人の見解や感想も入っているため偏った記事になっているかもしれませんが、特定社労士を目指している方々の参考になれば幸いです。

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