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求職者の心をつかむ! 人材獲得競争をリードする画像の活用

社会保険労務士の山地です。

新型コロナウィルスが5類に位置付けられ、最近は観光地も街中も以前の賑わいを取り戻しつつあります。

そうなるとまた激しい人材獲得競争が繰り広げられることになります。私は自分の事務所の仕事以外に県の委託事業にも従事している関係で、福祉施設さんの採用・定着の支援をかれこれ7年しています。これまでの経験から採用活動を効果的に行う方法について、ご紹介したいと思います。

先日開催された合同企業説明会に初めて出展する事業所に対し、この春から2か月余りにわたり、訪問支援をしていました。

前年同期に開催された合同企業説明会の特設サイトをタブレットで提示し、出展法人一覧を見ていただきました。そこには法人名だけでなく、画像も各法人1枚ずつ一緒に掲載されています。(詳細情報は法人名をクリックしないとわかりません)

初めて出展される事業所さんですから、特設サイトをご覧になるのは初めてです。出展する前の準備段階として、特設サイトに必要な資料を掲載するにあたり見本をお示ししたわけです。

いきなり説明してもいいのですが、あえて事業所の方にこの一覧を見てどう思うかをおたずねしました。

「これをご覧になって何かお気づきになることはありますか?」
「・・・いえ、別に。・・・あ、人が写っているものと写っていないものがあります」
「では、人物写真と建物の写真のどちらを見たいと思いますか?」
「人のほうです」

他の事業所で同じ質問をしても皆さん異口同音に同じ回答です。
説明しなくてもお気づきになりました。

人は自分(自社)のことはわからなくても、第三者の立場になればよくわかります。

自分とは関係のない第三者の立場だからこそ、これがいいと直感で答えられます。どちらの画像に興味を持つかといえば、建物ではなく人です。

求職者が知りたいのは施設の外観よりもむしろ、そこで働いている人はどんな人たちなのか? 職場はどんな雰囲気なのか?です。

職員さんたちが何人か揃ってチームでアピールしたり、利用者さんと一緒に微笑んでいたり、仕事をしている一場面など、働いている人の様子がリアルに伝わってくる画像に求職者は惹かれます。

一方建物に興味を示すのは施設をこれから利用しようとする人、つまり入所(利用)希望者とその家族です。これから自分が(または家族が)どんな環境で生活するのかと思えば、居室や食堂、入浴設備など施設そのものが気になるでしょう。

求職者が最初に目にする画像はその施設のいわば第一印象を左右します。この段階で見たい、知りたいと関心を持ってもらえなければ他社より大きく遅れを取ることになります。

その地域で出展する事業所の数が相当少なければ一応、その地域の事業所すべてをクリックして見てもらえるかもしれませんが、都市部であれば人口も事業所の数も多いのでおそらくすべては見てもらえないでしょう。

人材獲得競争の第一歩は求職者が最初に目にする画像からスタートしています。掲載する写真は普段から機会あるごとに撮りためておくようにしましょう。他社に負けない素敵な写真を準備していただきたいと思います。(*^_^*)


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