I was an anti coffee.

 コーヒーが好きだ。近所に焙煎所があるのを発見してからは、美味しい豆が買えるということで好きが加速している。

 実家にいるときはそんなに好きではなかった。コーヒーよりかは紅茶のほうが好きだった。なんで好きじゃなかったのかを考えてみると「家族全員がコーヒーが好きだから」という結論に至った。
 まあ意味わかんないですよね。それじゃあコーヒー好む環境じゃん。コーヒーを好めよ。私もそう思います。
 しかし10代の私にそれは通じない。パンクを地で行ってる私は、その反骨精神によってコーヒーを好まなかった。紅茶、飲んでやるもんね。コーヒー、飲まないもんね。
 皆さん、これが田舎の若者のパンクです。当時は「スタバないけど砂場ある」でお馴染みだったしな。私が住んでいるところは砂場すらなかったが。
 たぶん「嫌いだった親父が好きだったコーヒー」ということで苦手っていうのもあったと思う。今思うと本当に幼稚だなと思うが、苦手なもんは苦手だ。
 I am an anti coffee.(アナーキー・イン・ザ・鳥取より抜粋)

 その後、成長に成長を重ね、学業を程々に修め、就職のため上京して少ししたら、コーヒーを飲まざるを得ない環境に置かれた。業務多忙ってやつだ。なんか昼とか夜とか関係なしに働いた。大抵の方はこういう時にエナジードリンクを飲むのだろうが、私は体質的にも味覚的にもエナジードリンクが合わなかった。薬品みたいなのにクソ甘いしお腹下すし頭痛いし、このクソゲボが!!!!!!!殺すぞ!!!!!!!!
 はい、ここで登場。コーヒーです。
 当時100kgを超える体重を有していた私は、体中にコーヒーの効能を行き渡らせるためにコーヒーを湯水のようにガブガブ飲んでいた。コーヒーのお陰でファッキンクソ業務も乗り越えられた。
 私とコーヒーはここで親友となった。君、いい奴だね。今まで反発していてごめんね。

 私とコーヒーの関係がその後いかなる展開を見せたのか、その妙味を逐一書くことはさし控えたい。皆さんもそんな唾棄すべきものを読んで、貴重な時間を溝に捨てたくはないだろう。

 書くとすれば、現在35kgほど痩せたが、太っているときと変わらないペースでコーヒーをガブガブ飲むので、頭クラクラするし胃の調子も悪い。馬鹿なのかな。


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