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🟧報酬改定🟧基本的方向性の整理・取りまとめ

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36775.html


R5/12/6開催の報酬改定検討チームにおいて、『令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の基本的な方向性について』の取りまとめがなされました。

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具体的な改定内容(施行時期を含む)については、診療報酬や介護報酬における対応等を踏まえつつ、今後の予算編成過程を経て決定されることになります。

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今回は特に地域生活に関する項目が多いように感じます。

そこで過去の報酬改定の際の『主要事項』の大項目を比較してみました。

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⚫平成24年

・福祉・介護職員の処遇改善の確保と物価の動向等の反映

・障害児・者の地域移行・地域生活の支援と経営実態等を踏まえた効率化・重点化


⚫平成27年

1 福祉・介護職員の処遇改善

2 障害児・者の地域移行・地域生活の支援

3 サービスの適正な実施等


⚫平成30年度

・障害者の重度化・高齢化を踏まえた、地域移行・地域生活の支援

・医療的ケア児への対応等

・精神障害者の地域移行の推進

・就労系のサービスにおける工賃・賃金の向上、 一般就労への移行促進

・障害福祉サービスの持続可能性の確保


⚫令和3年度

1 障害者の重度化・高齢化を踏まえた地域移行・地域生活の支援、質の高い相談支援を提供するための報酬体系の見直し等

2 効果的な就労支援や障害児者のニーズを踏まえたきめ細かな対応

3 医療的ケア児への支援などの障害児支援の推進

4 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの推進

5 感染症や災害への対応力の強化

6 障害福祉サービス等の持続可能性の確保と適切なサービス提供を行うための報酬等の見直し


⚫令和6年度

Ⅰ 障害者が希望する地域生活を実現する地域づくり

Ⅱ 社会の変化等に伴う障害児・障害者のニーズへのきめ細かな対応

Ⅲ 持続可能で質の高い障害福祉サービス等の実現のための報酬等の見直し



もちろん上記だけではわかりにくいのですが、幾度の改正を経て資料の内容についても、より詳細に、より丁寧なものになってきているように思えます。

これは多くの方々がより良い制度にしようと知恵や経験を結集して議論されてきた結果です。

地域での社会資源は大きく増え、今回の改正で『障害者が希望する地域生活を実現・継続するための支援の充実』という新たなステージに行くということが見えてくるように思えます。

『地域共生社会の実現』という視点で見れば、複雑になった制度も見え方は変わりそうです。



今後のスケジュールの予定としては、

令和5年12月:令和6年度政府予算編成

令和6年2月:令和6年度障害福祉サービス等報酬改定(案)の取りまとめ

3月:関係告示の改正、通知等の発出

4月又は6月:改定後の障害福祉サービス等報酬の適用

となっています。


気になるのは処遇改善加算ですね。

介護保険サービスは11/30の介護給付費分科会で概要がわかる説明があったのに、障がい福祉サービスでは年内最後の報酬改定検討チームでも説明がありませんでした。

早く情報欲しいところですね。。。

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