パウエル元米国務長官は多発性骨髄腫の治療中だった

  18日に亡くなったコリン・パウエル元米国務長官は多発性骨髄腫の闘病中だった。同じ病気に向かい合っている私としては、他人事とは思えない逝去である。世の中では、新型コロナウィルスのブレイクスルー感染で亡くなったとの報道であったが、多発性骨髄腫も患っていたとは・・・。

 おそらく、新型コロナのワクチンを接種したものの、十分な抗体が形成されていなかったものだと思われる。多発性骨髄腫の治療により、免疫グロブリンの値は大きく低下し、免疫力は落ちていたものと思われるし、リンパ球数も減少していたのではなかろうか。そのような状況で、新型コロナのワクチンを接種したとしても、抗体が十分に形成されないこととなる。このため、パウエル氏はブレイクスルー感染になりやすかったと考えられるのだ。

 私は、ワクチン接種を一月ほど遅らせて、抗がん剤の投与が終えてから2週間以上経過した段階で、1回目の接種を行った。少しでも多くの抗体ができることが期待されるからである。とはいえ、パウエル氏と同様に、ブレイクスルー感染の危険性が回避されたわけではない。その可能性は、通常の人よりも高いことは間違いない。

 ここにきて、日本の感染者数は急激に減少し、新型コロナウィルスは鳴りを潜めているように見える。しかし、いつ再燃してくるかは分からない。それだけではなく、インフルエンザも今年は感染者数の増大が懸念されている。免疫力の低下により、感染して肺炎にならぬように気を付けねばと思ったニュースだった。

 パウエル氏は、米国で初の黒人国務長官を務めた方である。その功績は大きいし、オバマ大統領を生むことになった。パウエル氏は、オバマ氏が大統領になった時に涙したそうだ。白人社会にあって、有色人種の有能さを見せつけた一人だといえる。奇しくも、私も同じ病気にかかっているが、その足元にも及ばない。せめて、85年という生存年月に少しでも近づきたいものだ。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。