がんの6割は原因不明だそうな
入院し、多発性骨髄腫の治療を始めた当初、「血液のがんは、生活習慣が原因ではない」と医師に教えられたことで、気持ちが楽になった。がんは、これまでの生活習慣がよくないから発症したのだろうと思っていたからだ。自責の念にかられていた部分が少なからずあったからだろう。
加えて、遺伝の可能性も低いことが主治医からも伝えられたことも安堵した。85歳で亡くなった親父も多発性骨髄腫を患っていたからである。妻は、子どもにも遺伝するのではと、心配をしていた。そして、子どもに親父が多発性骨髄腫だったことを話すべきではないと強く思っていたようだ。逆に、私は、現在の情報はしっかり伝える主義なので、結果的に、子どもにも伝えている。いつ、子どもが発症するかは分からない。その時に、私の体験を参考にしてほしいからだ。
実際に、がんになる原因は、生活習慣に起因するとみられるのは30~40%だそうだ。遺伝的な要因によるものに至っては5~10%に過ぎない。残りの6割は、原因ははっきり分からないとのこと。原因が分からなければ、予防の方策もはっきりしないという事態になる。
特に、血液のがんは原因がよく分かっていない。水泳の池江さんも白血病を乗り越えて選集としての復活を果たしている。オリンピックに出れるようなアスリートでも血液のがんにはかかるのだ。
そうであれば、罹患したのはいたしかたないと諦めるしかない。むしろ、治療と仕事や生活の調和を図っていくしかない。すこしでも楽しめる日々を送るためには、どうしたらよいのか。悩むよりも楽しむ日々を送りたいものだ。とはいえ、コロナ禍の中、行動は極めて制限されている。
貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。