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年金のおはなし#1


こんばんは。

ついに私にも届いたのです、水色の封筒が。

ねんきん定期便(封書タイプ)です。

年金手帳は『基礎年金番号通知書』に変わりましたね。


ハガキタイプのねんきん定期便は毎年届きますが、
一定の年齢については封書タイプで、現在までの全ての加入履歴が記載されたものが届きます。

自分のこれまでの履歴をみて、懐かしく思っています。

そこで今日は年金についてのお話です。


事務所勤務でも年金知識なし


社労士といえども、働き方は様々です。

①労務系の社労士(対企業)
②障害年金系の社労士(対個人)
③一般企業の勤務社労士(対社内)
④社労士試験の予備校講師    などなど。

おそらく全体的な比率としては①が多いのではないでしょうか。
①②両方されてる方もいらっしゃるかもしれません。
私はずっと①の事務所勤務ですので、それが定番だと勝手に思っていました。

企業相手に仕事をする①の労務系社労士にとって、普段は労務相談が中心のため年金知識(特に給付関係)を使う機会はあまり多くないのでは...?と思っています。

今の事務所でも、顧問先から個人的な年金給付のことや在職老齢年金絡みの話、あとは遺族年金のこと等をたまに聞かれたりするくらいでしょうか。
年金相談のようにガッツリという感じではないです。

ましてや手続等の補助業務をする事務員にとっては尚更です。
社会保険の知識は健康保険法の一部が中心で、
健保組合や国保組合の事業所でなければ健康保険と厚生年金は基本的にセットですから、
社保手続き上は健保・厚年とを分けて考えることもあまりなく、等級数や年齢到達喪失日などの健保とは異なる部分についての知識があるくらい。
国民年金含む年金制度そのものや、給付に関する詳しい理解・知識はほぼゼロに等しいレベル。
FPの資格もありませんので、
社労士試験の勉強で初めて年金についてしっかりと学ぶことになりました。


試験で年金は得点源


社労士試験の試験科目は、

 1.労働基準法
 2.労働安全衛生法
 3.労働者災害補償保険法
 4.雇用保険法
 5.労働保険徴収法
 6.労働に関する一般常識
 7.健康保険法
 8.国民年金法
 9.厚生年金保険法
10.社会保険に関する一般常識

労働科目(1〜6)・社会保険科目(7〜10)に大きく分かれていて、全部で10科目あります。

選択式(5点満点)8問・択一式(10点満点)7問となっており、
全ての科目で基準点を確保した上で、総合点もクリアしなければいけません。

そのためには、社会保険科目(特に8.9の年金科目)でしっかり点数をとる必要があると受験界では言われています。

労働科目は問題によって難易度にバラつきがあるため、基礎問題が多めで難易度も安定しているのが年金科目だからという理由だそうです。

年金について知識ゼロなのに大丈夫か...?と不安もありましたが、
結果として本試験では、

     【選択】【択一】
健康保険  5/5      9/10
国民年金  5/5      9/10
厚生年金  4/5    10/10

どれもほぼ満点に近い形で点数をとることができました。

択一式が総合70点満点のうち、
第55回試験のボーダーラインは45点。

私の本試験での択一式は58点でしたが、
そのうち約半分の28点をこの3科目でとれましたので、非常に得点源となっています。

年金は法改正を重ね複雑な制度ではありますが、自分にも直結してくる内容なので楽しく学ぶことができ、
そして覚えれば覚えるほど点数も比例して上がるので、とてもやりがいある科目だと感じていました。


記憶が薄れていく


しかし試験では点数がとれたとしても、
実際に使える知識かどうかはまた別の話です。

さらに実務でほとんど使わない知識については、次第に薄れていきます。

現在は労務相談についての勉強だったり、
民法の勉強だったりで新しい知識を次々と頭に入れていっていますが、
脳のキャパにも限界があるので、
このままだと年金についてあれだけ完璧に覚えたこともそのうち忘れてしまうのではないかという不安があります。

両親も年金をもらう年齢になり、色々と質問されたりもします。
そんな時に自信を持って答えられないと、情けないですよね。

実務ではあまり使わないにしても、
やはり現行試験レベルの知識は最低限維持しておく必要がありますから、

気まぐれ更新にはなりますが、『年金のおはなしシリーズ』をnoteで書いていこうかな?と考えています。
意識的にアウトプットすることによって、知識の維持に努めたいです。

上手く書けるかどうかはわかりませんが、
社労士試験目線での内容でも書いていけたらと思っていますので、もしご興味ありましたらご覧いただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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