2月26日(金)の日記 「式典」

 今日は式典の練習、というか予行があったために登校したのだが、やはり堅苦しい場所は苦手だ。妙に背筋を張ってしまい、背中や腰を痛めてしまう。礼の角度は45°、つま先はこの角度で、といったように細かい指定が多く、ここまでやる必要はあるのかとも感じてしまうが、式典という正式な場所であるのだから気を抜く訳にもいかない。これらのどうでもいいとも思える細かなことをしっかりとやり遂げる力も必要なのだろう。
 ところで、正式な式典とは言ってもこの御時世、マスクを外して密集するなど言語道断。会場ではマスクの着用が義務付けられ、換気のために入口や窓は開け放してある。今日は風も強く、外から運ばれてくる冷気に身を打たれながら、冷たい椅子に座り有難いお話を聞いていたのだが、コロナウイルスを意識するがあまり何か別の病気にかかってしまいそうだ。
 更に、上述の通り会場ではマスクの着用が本番でも義務付けられているため、表彰を受け取る生徒も、それを渡す先生方も皆がマスクを付けていることになる。もうこのような状況も一年が経つと慣れたもので、今ではマスクを付けていない人に違和感を覚える程である。一年半も前ではこのような光景はありえなかっただろうと考えると、やはりコロナウイルスが与えた影響は人命や経済だけでなく、常識や思想など多岐に渡っているのだなと実感した。
 
 式典の本番は明日だ。今日は早く寝て、疲れを少しでも取っておくことが望ましいだろう。寝不足で疲れた頭で式典に臨むのはいささか無謀が過ぎる。

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