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開運酒場

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2019年4月に全国の縁起のいい酒場とパワースポットを巡る酒旅エッセイ「開運酒場」(自由国民社・購入は→https://amzn.to/2Os4m5J)を上梓しました。ぜひ第二弾…
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2019年11月の記事一覧

同じ横丁に2軒あるのは、もしやあの●●戦略というやつですか?〜湯島・岩手屋〜

誰が呼んだか「おばけ横丁」。春日通りの南側に並行する裏路地の飲み屋街だ。 住所は文京区湯島3丁目。かつて芸者の置屋が数多くあり、スッピンで来たのが化粧で化けて出て行ったからこの名がついたそう。 そんなおばけならぜひとも会いたいと、心ときめかせJRの上野御徒町駅から向かった。 春日通りを天神下へ。途中のドン・キホーテ手前の路地をちょいと左へ入る。と、昭和レトロな飲み屋街の景色が広がる。 木の格子戸やのれんがかかる居酒屋だけでなく、怪しげなスナックが集まる雑居ビルがあるの

【開運酒場】古代人の墓参りのお清めに一献〜分倍河原・味楽街〜

 JR南武線と京王線が逆卍に交差する、その中心地点に「分倍河原」駅はある。近くには東京競馬場。だが、そこまで歩くには遠すぎて、ついぞ降りたことは無かった。しかし、先日たまたま仕事で初下車。駅から徒歩5分ほどのところにある「古墳」を取材しに行ったのだ。  分倍河原──古くは「分倍(陪)」や「分配」の字があてられ、「ぶんばい」と呼ばれていたこともあるそうだ。近世以降は「分梅(ぶばい)」が用いられた。現在では、JR南武線・京王線の駅名は「分倍河原」、町名は「分梅町」が使われている