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MBTI診断過没入後悟って語るnote

自分と他人を理解するためのMBTI

私たちMZ世代(1980年代半ば〜2010年前後に生まれた世代)ではインスタグラム等のSNSで人気のMBTIに関して自然に知っていることが多く、従来の血液型タイプ別性格や星座占いのような感覚で当てはまる・当てはまらないをテストしていることもあると思います。

MBTIは人の生まれ持った性格(つまり変わらないはずの性格)をユングの8つの心的機能から拡張させ、
知覚機能 外向(E)・ 内向(I)
     感覚(S)・ 直観(N)
判断機能 思考(T)・ 感情(S)
     判断(J)・ 知覚(P)
で16タイプに分類し、統計に基づいて性格を表現する方法になります。 このMBTI の各機能は誰もが共通的に持っているものですが、その中で使い慣れている部分があるということ、また、16personalitiesなど無料で診断できるようなウェブサイト等もありますが、ホームページの結果が必ずしも合っているとは限らないため、認定講師と検査を受けた方が良いということでした。私はMBTIについて認定講師の方から学ぶ講座を複数人で受講して、自分のMBTIタイプを確かめたり、他のタイプについての理解をすることができました。

仕事中の自分と生まれ持った自分

まず、人の性格を表す言葉は「ペルソナ」と「キャラクター」で表すことができて、「ペルソナ」はその場・その時に変わるような「仮面」みたいなものになります。例えば、お父さんとしての自分、職場での自分、息子としての自分などなど。「キャラクター」はその人の本来の性格、生まれ持って変わらない性格のことで、こちらがMBTI 診断で確認する方の性格になります。

認定講師の方とMBTI の診断をしていくと、いくつかの設問に自分で答えて性格タイプを確認する自己診断をすることができ、それを講師の方や周りの受講生と話し合いながらその結果や性格タイプ自体について確かめたり、理解することができます。

受講中、率直に感じたことを言いますと、自分が考えている自分の性格と講師の方が説明する性格が異なることから来る「混乱」でした。

混乱が発生し始めたのはMBTIの自己採点シートの結果と、トレーニング中に講師の方から言われていたことが違かった時でした。理系の学部で論理的な思考を求められ、鍛え、そのままエンジニアの仕事をしている私は、仕事をしている自分として自分の判断基準でMBTIを行うと圧倒的に「T」の方が多かったのですが、講師の方からは話方や気配り方が「T」と真逆タイプの「F」に近いのではないかということでした。「その言葉は〜の特性であるので、もしかしたら違うタイプかも知れない」ということを言われていた時は、自分は「ペルソナ」を自分の性格タイプとして認識していることに気づきました。

その企業の性格タイプは?

韓国の企業のMBTI の適用事例でググったらこのような画像が。

企業別MBTIイメージ(韓国視点が多く、面白半分でご覧ください) https://www.instiz.net/name/44872761

企業に性格タイプの対象として考えるのは本来のMBTI 使い道ではないですが、「利益最優先(T)」が大事にされていた過去、特にアメリカなどでは未だに会社の景気が悪ければ従業員を解雇にする企業も多くあるかと思います。私が高校生の頃に社会の授業で学んだ、企業の存在目的は確かに「利益創出・利益追求」でしたし、日本の企業でも「体育会系組織」と言い、上司の言葉は絶対的・強い垂直的な組織、感情を「根性・気合」と言う言葉に向けて高いターゲットを達成することを目指していたこともあると思います。
一緒に受講していた40代の方はご自身が新人だった頃、当時の上司から「仕事に笑いはいらない」と指導され、「T」の傾向で頑張っていたということもあるらしいです。

そのような「T」の特性が強かった組織と比べ、今は社会的に・時代的にもSDGsやDiversityなど、環境や社会的少数派にも目を向ける「F」のことも考えることが増えていることがわかります。経営者の方々がよく言う「うちの企業の宝、資産は従業人です。」と言う言葉も解釈次第ではそうですが、目先の企業としての利益よりも、持続的・結果的に様々な人に対する理解をして強い組織にし、人々に共感され、それが長期的な利益創出をすることに繋がることに意識している企業も多くなっていることが今MBTIをしっかり認識していこうと言う企業や人が増えている背景なのではないかと思いました。

その中で、同じ「F」だからと言っても理由によっては、仕事上なら、もしくは、極端的な「F」の気持ちには共感できない「F」もいますし、どの企業もTとFのバランスが大事かと思いながらも、様々な人が集まる中で偏りのない企業を作ることはそう簡単ではない高次元的なものだと改めて考えました。

自分・他人を理解したい人におすすめなMBTI 

私自身も「T」も当てはまるのではないか?「F」も当てはまるのではないか?たまには「I」だし、でもやっぱり「E」かな?このタイプのおすすめの職業に今の職業はないのだが・・・と混乱後に納得したMBTI でしたが、「こういう考え方が当たり前と考える人もいる」、「〜がちだがこういうところは認識して行動した方が良い」、「この類型の人はこういう理由を説明すると納得してもらえやすい」ことを学んだ良い講座でした。

韓国では「MBTI 過没入注意(MBTI 과몰입주의)」と言う注意書きをしたウェブポストや動画も沢山出回っているくらいMBTIで共感できることを楽しんでいる人も多そうです。ですが、MBTI に過度にハマってしまってしまって生じた悪い例もあり、ある韓国の企業では「MBTI の〇〇〇〇タイプは採用しません」と言う採用掲示もあったそうで、自分と他人の性格を理解するために始めたMBTI が本来の目的とは外れた方向で適用された事例があったり、グーグルで〇〇〇〇タイプの連関検索後で「〇〇〇〇 やばい」、「〇〇〇〇 クズ」、「〇〇〇〇 社会不適合」が出てきていたりと、ネガティブに取られる現象も起きていたりもします。

他人を勝手にある性格タイプだと思い込んでしまうことは、言うまでもなくかなり失礼なことだと思いますし、10億近くの他人をたった統計的に16通りのタイプに分けると言う説明なら、統計的に外れ値の人がいることもあり得ることですので、自分が共感できないことが書かれているからと言って落胆する必要はないと思いますし、その場合は自分をわざと当てはめる必要もないのかと思います。自分のことを一番知っているのは自分、もしかしたら自分すら知らない時もある。MBTI がなんと言おうとも、自分を決めるのは自分!

以上、このnoteを書きながらMBTI 過没入から抜け出したENFJからでした。


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