体の感覚を頭で抑えつけるということ
お久しぶりの投稿です。実は妊娠して、ここ2ヶ月ほど(というか今も)つわりに苦しんでいます。
今日は妊娠中、体感した出来事のはなし。
妊娠してから、なんだか自分がどんどん動物化しているなと感じるけれど、それを一番顕著に感じるのは食事に関してのこと。
普段私は食べ物を残さない(というか、通常1.5人前は食べる)。冷蔵庫で食材がダメになってしまうのが嫌だから、食べたいものよりは残り物を使うことを優先するし、夕食が余ってしまったら大抵はそれが翌日の朝もしくはお昼ご飯となる。
なのになのに。
妊娠してからは、それができなくなった。「もったいない」「残してはいけない」、そんな理性を差し置いて、今食べたくないものは本当に本当に食べたくない、というか食べられないのだ。
昨日好きだったものでも、今日は見たくもなくなる。昨日あんなにおいしかった豚汁は、翌日匂いでさえも敵になる。
そしていくら頭で(もっと食べたい!)と思っていても、体は(ここがリミットだよ、ここから先の一口はないよ)と声をあげているのがわかる。それでも、その声を無視して食べ続けると吐いてしまう。
私は元々おいしいものを食べたり外食することが楽しみの一つだったので、ろくにごはんを食べられないこの2ヶ月強は本当にストレスフルだった。SNSやテレビなど何をみても食べ物の映像は目に入ってくるから、頭の中ではこれが食べたい、あれが食べたいという思いがどんどん膨らんでいく。
そして体調が良くなったとき、やっと頭に描いていた食べ物にありつけたのに、吐いてしまった。吐きながら、頭で「欲しいと思っているもの」と、本当に体が求めているものって違うんだな、ってつくづく感じた(でも大好きなラーメンを食べた直後に吐いたのは流石に泣いた。うう。)
ここ数ヶ月、正直無駄にしてしまう多くの食材、ひたすら高くなっていくエンゲル係数に罪悪感を感じてしまうことが多々あった。
たくさん残った豚汁を流しに捨てるとき、あーあ・・・と思う。
でもこうやって、きっと今まで体が感じてきたことを、良いとかダメとか、こうしなきゃという頭の中の考えで押さえつけていたんだろうな、とも感じる。
妊娠する前だって、きっと私の体はいろんなことを毎日求め続けていたんだろう。胃腸が調子悪いから消化にいいものを食べてよ、とかもっとお酒控えてよ、今日はこれ食べたくないよと本当はいろんなサインをずっと出していたんだろうと思う。
けれど、私はいつも頭でそれをねじ伏せていた。体が感じることより、自分の頭を優先してきた。そうやって、どんどん体の感覚をわからないように、自分で麻痺させてしまってきた。以前バーンアウトしたのは、呼吸が浅く、頭痛が続くという自分の体からの危険信号も無視し続けた結果だと今ではものすごくよくわかる。
食べることだけではなく、自分の中のいろんな感覚を無視して生きてしまうと、きっとどんどん自分の直感も鈍くなっていく。せっかくこんな体の声に敏感になる機会を頂いたのだから、あまり論理や左脳ばかりにとらわれず、自分の感覚を大事にすることをこれからはもっともっと意識していきたいな(効率と速さが求められるITでなかなか難しいんだけどね!!!!)
バーンアウトした時の話。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?