ジャンプの表紙から見る歴代3看板の歴史(2000年代〜2020年代中盤)
こんにちはスパスパです。今回は集英社の週刊少年雑誌『週刊少年ジャンプ』の3看板についてまとめていきたいと思います。
この項で取り上げるのは、いわゆるTOP3の扱いになるものです。2000年代の『ONE PIECE』『NARUTO -ナルト-』『BLEACH』の三本柱のような横一線の人気があったものだけではなく、明らかに差はあるが扱い的にはTOP3の作品だったものを並べています。
※ 基本的には合併号などで定期的にある連載中の作品が全て表紙に載る場合のみを考慮しているため、空白の期間も存在しますがその点はご了承ください。
2000年〜2003年 : 『ONE PIECE』一強の時代
2000年代初頭は『ONE PIECE』一強のような扱いで、表紙を見る限りでは『NARUTO -ナルト-』『BLEACH』が看板の扱いはまだ受けていない。『NARUTO -ナルト-』は2003年頃から、『BLEACH』は2004年頃から大きなポジションになり出している。
この時期の作品は扱いが号によって違っており、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『世紀末リーダー伝たけし!』『HUNTER×HUNTER』『ヒカルの碁』『NARUTO -ナルト-』『テニスの王子様』『アイシールド21』などが脇を飾っていた。
2004年〜2010年 : 『ONE PIECE』『NARUTO -ナルト-』『BLEACH』三本柱の時代
『ONE PIECE』
『NARUTO -ナルト-』
『BLEACH』
2000年代、ジャンプ三本柱の時代で、『第二次ジャンプ黄金期』とも称されていた。この時期には『銀魂』『DEATH NOTE』のように飛び抜けて人気の高かった作品もあり、豪華な連載陣が名を連ねていた。この時期から三本柱という言葉が定着し、2000年代のジャンプを強固に支えていた。
3作品全てがアニメも長期放送をしていて、コミックスは初版100万部以上を連続で発行するなど、差はあれどほぼ横一線で並んでいた時代である。
2011年〜2014年 : 『トリコ』の台頭
『ONE PIECE』
『NARUTO - ナルト-』
『トリコ』
この時期にも『BLEACH』は連載していたが、次第に人気は徐々にではあったが低迷。アニメ化やジャンプ編集部の猛プッシュにより『トリコ』が『ONE PIECE』『NARUTO -ナルト-』に次ぐ扱いを受けるようになった。アニメでは『ONE PIECE』『ドラゴンボール』とコラボしたりと高待遇で、『BLEACH』のポジションは奪われる形となり、2000年代を支えた三本柱は見る影もなくなった。
2015年〜2016年 : 『NARUTO -ナルト-』の終了
『ONE PIECE』
『トリコ』
『暗殺教室』
2014年50号に『NARUTO -ナルト-』の15年に及ぶ長期連載が終了し、長らく『ONE PIECE』と共にジャンプを支えてきた看板作品がいなくなった。
この時期にルフィの横に並んでいたのはトリコや殺せんせーのどちらかという感じで、この3人の順番で大きく描かれていた表紙は2つしかない。むしろルフィと共に殺せんせーが大きく描かれている表紙は複数あり、『トリコ』の勢いが落ちていたことも相まって『ONE PIECE』『暗殺教室』の時代と捉える方が正しいのだろう。
2016年〜2020年 : 『ONE PIECE』『ハイキュー‼︎』『僕のヒーローアカデミア』の時代
『ONE PIECE』
『ハイキュー‼︎』
『僕のヒーローアカデミア』
2016年16号をもって4年に渡る『暗殺教室』の連載が終了。この年には『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『BLEACH』『ニセコイ』など人気作品が立て続けに終了し、「ジャンプは大丈夫なのか」と不安があった時期である。そんな中、『ハイキュー‼︎』や3年目の『僕のヒーローアカデミア』が看板作品として成長した。
この体制は4年ほど続き、その間に『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』が大きくなった。『鬼滅の刃』に至っては、終盤は3枚看板と同じ扱いを受けるようになっており(連載は2020年に終了)、一時的ではあったが『ONE PIECE』に肩を並べるほどになっていた。
2020年〜2024年 : 『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『呪術廻戦』の時代
『ONE PIECE』
『僕のヒーローアカデミア』
『呪術廻戦』
『鬼滅の刃』『ハイキュー‼︎』が2020年に連載を終えると、次第に『呪術廻戦』の扱いが大きくなっていった(当初は『Dr.STONE』の方が大きい)。
この直後から『呪術廻戦』は『鬼滅の刃』を彷彿とさせるような大ヒットを起こし、『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』と共に4年間ジャンプを支える存在になった。
『僕のヒーローアカデミア』は2024年36・37合併号をもって10年に及ぶ長期連載が終了、『呪術廻戦』も同年44号で完結し、この体制も4年ほどで幕を閉じた。
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