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続・Caregiver奮闘記

前回に引き続きCaregiverとして実際に働いてみて、感じたこと、新たな発見について記したいと思う。

・入居者の日中用のお洋服は本気のオシャレ着。施設側からの前あきで伸縮性があるもの~とかそういう指定はない。着がえの時にものすごく大変なことがざらにある。みんなオシャレにこだわりがある。コーディネートを一緒に考えるのは楽しいが、時間がないから早く決めよ~と焦る。

・入居者が何かスタッフに頼みたい時に押せるベルがあるのだが、(病院で言うナースコール)呼び出しが反映されるモニターは廊下にしかない。基本ベルはその日の担当者ができる限り対応するため、担当者が他の入居者のケアでベルを確認できない時は長時間訪室できないことがあって申し訳ない。また、室内で入居者のケアをしていて手が離せない時に、どこの部屋からベルが鳴ってるかを確認できないのがつらい。呼び出し先が表示されるPHSが各スタッフに支給してもらえると助かるのだが・・・。

・スタッフ通しは無線でやりとりしていて、手が必要な時はそれで連絡を取り合う。無線は便利だけど、誰かが発信した声が無線を持っている全員に聞こえる仕組みだから受け取り手のリスニング力が試される(つまり私の英語力が試される)。私に向かって言ったの?ねえ、どうなの?って心の中で叫ぶ。たまに勇気を振り絞り、確認のためもう一度お願いしますって言ってみたはいいが、みんなスルーって時があって切ない(そういう時は、たぶん私宛ではなかったのだろう)。

・Caregiverのお仕事の中に、"朝食の準備・配膳"があり、入居者各自の好みに合わせて用意していく(入居者A:トースト+マーガリン+マーマレード、ピーチ、紅茶+ミルク+砂糖2杯、入居者B:トースト2枚+バター、プルーン、ブラックコーヒー、入居者C:オートミール+クリーム、ホットミルクを別で準備など)。これがそれはもう細かい。一応入居者の希望が記された札があるのだが、あまり更新されていなくて、その通り準備すると入居者からやり直しの指示がでることが多かったので今の時点で積極的参戦はあきらめた。シニアスタッフの皆さんは全部暗記していて、それぞれの朝食を仕上げていく(プロフェッショナル)から、私はただ指示どおりにお部屋への配達を担当することにした。朝食準備と配膳専用に人を雇ってもらえないだろうかと密かに願っている。

・入居者にモーニングティー、アフタヌーンティー(マフィンなどの軽食付き)タイムがある。優雅だ。

・スタッフにも10分のモーニングティーブレイクがある。優雅だ(今のところ私は余裕がなくてほぼ取れてない)。

終わりに、毎日入居者の皆さんのケアをさせていただくことで、スピーキングもリスニングもかなり勉強になっている。今まで知らなかった介護に関連した言葉も覚えることができるし、つらいこともあるが私にとって良い環境だと思う。先日、一人の入居者さんに私の英語はロシアの人が英語を話しているような訛りがあるわね~と言われた。正直ロシア人の話す英語はあまり聞いたことがないのでピンと来なかったが、もしかしたら私の祖先の中にロシアの方もいて、私の隠れロシアDNAがそうさせているのでは・・・とちょっと妄想した。後日調べてみたらロシア英語はthの音をz、w,vの音がどちらもヴォの音になるなどの特徴があるみたい。私の英語はどこらへんがロシアだったのだろう・・・。なんにせよ、これからも日々鍛錬だ!

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