『わからない』3段階
こんにちは。spuntoです。
今日は、「理解には段階がある」ということについて、最近感じたことをお伝えします。
理解に段階って、なんのこっちゃ?という感じですが
わからない問題に対してわかった!と思う時に、段階があるのです。
3段階あると思っています。
『わからない』とは
①何がわからないのかすら、全くわからない
②わからない部分が見えてきたが、その解決方法がわからない
③同じ問題を間違えるが、どうして間違えるかわからない
という3つのゾーンに分かれていると思っています。
まず①から②のゾーンに行くまでが大変です。
例えば、カレーの作り方。
材料は何が必要か、調理器具は何を使うか、どれくらいの時間で作れるか、辛さはいくつ種類があるのか、など、一度も作ったことがなければ想像できません。
何がわからないのか、どこから始めたらいいのかわからない状態。
果てしないです。
逆に②から③に行くのは楽です。
なぜなら、②(解決方法がわからない)のゾーンに入るには問題の全体像を掴めていることが必要だからです。
カレーの材料はわかったが、作り方がわからない。
この場合は作れる人に何から始めるのか聞いたり、作り方を隣で見たり、ネットで調べることができますよね。
③(どうして間違えるかわからない)のゾーンに入るには、②を繰り返せば大丈夫です。
カレーを初めて作って失敗したら、何を間違えたか考えて、次回また作ります。
繰り返すことで確実に美味しいカレーができるようになります。
これは現在通っている職業訓練校での話ですが、
2月から始まった訓練も、もうすぐ2ヶ月経とうとしています。
日商PC検定取得に向けて、Wordの文書作成の授業を受けています。
1ヶ月目の授業で、「全くついていけない!」と言っていた60代のクラスメイトの方は、今も苦労しています。
ですが、わたしの感覚では1ヶ月目よりも『わからない』のレベルは上がっているように感じます。
その理由は、先生に質問するときの内容や、授業中にわからないと発する回数がほんの少し減った気がするからです。
1ヶ月目
「何をしているかわからない」
「わからないところがわからない」
「指示が聞き取れない」
2ヶ月目
「〇〇はどこのタブから行くのですか?」
「これはなぜこうなるのですか?」
「〇〇の場合はどうなりますか?」
確実に成長していますよね!
①から②のゾーンに入ったのかなと思います。
何がわからないのかわからない、このゾーンを抜け出すには、とにかくたくさんインプットしてから問題をこなし、ひとつずつ取り組んでいくのが良いです。
量をこなすことで、問題の大まかな全体像を掴むのです。
初めはとても大変です。
覚えることが多く、情報の整理ができない。
整理ができないから頭に入っていかない。
入っていかないから覚えられない。
この繰り返しになってしまうと挫折してしまいます。
たくさん同じ問題を繰り返し、言葉、解き方、操作を覚える。
あの問題とこの問題は、同じやり方なのかな?と気づくことができれば、インプット成功です!
60代のクラスメイトの方は、記憶力の低下をいつも嘆いていますが、少しずつ成長しているので、やっぱり繰り返しは大切だな、と思います。
「全く覚えてない」と言いながらも、頭の片隅に記憶があったり、自分で書いたメモを見て何度も振り返っているようです。
学ぶ姿勢が素晴らしいですよね。
わたしが60代になった時、こんなふうに学べるかな?と思います。
「失業保険をもらいながら勉強する」という選択よりも「早く仕事を探す」という選択もできたはずです。
勉強が嫌いな方は、仕事を探すでしょう。
自分よりも若い人たちの中に混じり勉強する勇気。
それだけで尊敬します!
『わからない』の段階、このまま頑張って②から③の、同じ問題を間違えるゾーンまで進んでほしいな、と思います。
色々な年齢、それぞれ違う能力を持つ人達が通う職業訓練校。
仕事中の会社のような感覚になることもあります。
誰かが詰まった時には助けながら、自分も進んでいきたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?