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メルカリ 販価の分析(まんが本篇)

メルカリでいらなくなったものを売る際にどのような売り方をしていますか?

単品で売る/セットで売るなど売り方やいつ売るか、いろいろやり方があると思いますが、売り方で利益は大きく異なってきますよね。そういった意味で過去の販価分析は非常に大切です。

いくつかのカテゴリーで分析を行ってみると、ある特徴が垣間見えてきますが、今回は「まんが本」で分析してみたいと思います。

1.分析する対象について

今回分析する対象は「ゴールデンカムイ」,「鬼滅の刃」の二つです。いずれも原作は完結していてアニメ化済み。ただし、「ゴールデンカムイ」は’24年に実写映画化が予定されていてまだこれからなのに対して「鬼滅の刃」は劇場映画化の第2段が封切られたところ。

発行部数は「ゴールデンカムイ」が2300万部に対し、「鬼滅の刃」が1億5,000万部と圧倒的に異なります。

それでは分析してみましょう。分析にあたり過去およそ50件の売却実績価格と販売形態を集計しました。

2.およそ50件の売却期間を比較

両者の日毎の売却実績を見てみましょう

ゴールデンカムイの売却実績(日)
鬼滅の刃の売却実績(日)

「ゴールデンカムイ」が1か月かけて売却した件数を「鬼滅の刃」はさすがに封切直後ということもあり、たった2日で50件以上の売却実績を稼いでいます。

3.それぞれの販売形態

これは単品売り、セット売りいずれだったか?調べてみました。

ゴールデンカムイが何冊で売られていたか?

「ゴールデンカムイ」は5冊以内で売られる場合が多く、全巻31冊売りも多くみられました。


鬼滅の刃は何冊で売られていたか?

「ゴールデンカムイ」とは対照的に「鬼滅の刃」はほとんどが全巻23冊あるいは別冊もプラスして売られていました。これはさすがに発行部数が多く、市場に潤沢に出回っているからと思われます。

4.一冊あたりの販売価格

両者が一冊あたりいくらで売れたか、見てみましょう。

ゴールデンカムイの単価vs販売冊数

「ゴールデンカムイ」は1度の取引で売る冊数が増えると価格が減少するも全巻販売の場合は単価が高くなっています。


鬼滅の刃の単価vs販売冊数

「鬼滅の刃」の場合は全巻のケースが多いですが、プレミア感は見られません。一冊当たりの価格も「ゴールデンカムイ」よりも低いようです。

5.一冊当たりの利益

実際に売却した場合は手数料に加え梱包・配送料がかかります。

簡易的にネコポス・宅急便コンパクト・宅急便60~100を使ったものとして利益を試算してみました。

ゴールデンカムイの利益

ゴールデンカムイの利益ネコポスや宅急便コンパクトで送れる4冊程度までは売価が比較的高いこともあって全巻に近い利益が得られますが、それ以上中途半端に売却すると利益が小さくなるようです。

鬼滅の刃の利益

「鬼滅の刃」は概ね平均利益100円程度で、3冊程度と中途半端な冊数で売却すると赤字になりそう。リスクはあるものの定形外で送るしかないようです。「鬼滅の刃」はピークを過ぎたんでしょうね。

6.まんが本の販売戦略

※まずお断りしますが、このNoteはあくまでも販価分析なので本の売却利益を保証するつもりは全くありません。自分は単に分析が好きなんです。
本を取り巻く環境の変化や需給の変化で価格は変わりうるものと思います。

①基本は配送費用の安いネコポスで売れる範囲の売却とする(1~2冊)
②売るならピークをすぎていない時期に。全巻価格で判断。

しまった、うちにも「鬼滅の刃」が全巻あった(滝汗

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