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【本まとめ】スマホ脳

私達の生活に欠かせないものになったスマホ。

でも、そのスマホが及ぼす悪影響も、多かれ少なかれ感じている人も多いはずですよね。私自身も、軽くスマホ依存になっていること、他のことをしたくてもスマホが気になって集中できないことを実感していました。

その理由と、「そうなるように仕掛けている人々」の存在がこの本では分かりやすくまとめられています。

著者はスウェーデンの精神科医。新書らしいコンパクトなまとまり方で、ベストセラーになるのもうなずける本でした。

https://www.amazon.co.jp/dp/4106108828/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_AW8HG8BEK768QFPR3ZDT

特に気になったポイントを私なりにまとめます。

・人類は、長い狩猟採集時代において、生き延びるために周囲の危険を常に確認していなければなかった。そして常に体を動かして食べ物を探したり、集団で生活するために他人の情報を知っておく必要があった。

脳はこれらに反応するようにできているため、現代においてはSNSの通知やいいね!、危険を感じるニュース、人のうわさ話に私たちは敏感になる。

・脳は新しいことだけに反応してドーパミンを産生する細胞があり、よく知っているものには反応しない。そのため私たちはパソコンやスマホのページをめくるごとに脳がドーパミンを放出しどんどん新しいものが見たくなる。

・毎回報酬がもらえるよりも、もらえるかどうかわからない時の方がドーパミンが増える。脳の報酬システムを激しく作動させるのはそれに対する「期待」だからだ。

報酬を得られるかどうか分からなくても私たちは探し続ける衝動がある。これを、ギャンブルやゲーム会社、スマホの会社は利用している。私たちの時間と注目をいかにサービスに引きつけておけるか、それが彼らの広告収入に直結するからだ。そしてスマホ依存はつくられる。

・私たちの脳は、一度に一つのことにしか集中できない。 複数の作業を同時にこなしていると思っていても作業の間をいったりきたりしているだけだ。 しかも脳には切り替え時間が必要で、一回スマホを見てしまうと、再び元の作業に100%集中できるまでには何とも時間がかかるという。 本当にマルチタスクができる人は人口の1%から2%しかいないという。 しかし複数の作業を移動させることでドーパミンが出て気持ちが良くなる。それはこの世のあらゆる刺激に迅速に対応できるように、脳が進化してきた結果だ。

・衝動を抑える、脳の前頭葉は遅く発達するため、子供や若者のほうが依存症になりやすい。運動や勉強、睡眠の時間が奪われる意味でも、長いスクリーンタイムは子供のほうがリスクが高いようだ。

・対抗策は、どんな種類でもいいので、運動すること。狩猟採集時代には体を鍛えているほうが危険から逃れられる可能性が高かったため、運動をよくする人はストレスを感じにくいと言える。

・スマホはポケットに入れておくだけでも集中力が落ちる傾向がある。存在を感じてしまうからだ。集中したい作業のときは別室に置こう。

と、ここまでまとめてみて読んで感じたのは、今まで「ついスマホを見てしまうな」と思っていましたが、脳の仕組みを利用してそうなるように誰かに計算されているということ。

スマホとうまく付き合っていかないとな、と思う本でした。私は在宅勤務中なので、まずは仕事中は扉のついた棚の中にスマホを入れることにしました。(通話着信だけは音がなるようにしておいて、LINEトークの通知はオフ)SNSも毎回ログアウトするようにしたら、面倒なので覗く頻度が減りました。

これから、子供も大きくなるので、デジタルデバイスに操られないように気をつけていきたいものです。

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