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マーケターがHTMLメールを選択する理由

わたしは以前、HTMLメールとテキストメールどちらでメルマガ配信すればいいのかわからない、実は正直効果が変わらないのでは?であればまずはテキストで試すのがいいか、と考えていました。しかし、今ならHTMLメールをすすめる確固たる理由があります。

それは、訴求力が高い&数値が計測できるからです。

他サイトでもよくテキストメール HTMLメールの比較記事が説明されています。例えばGoogle検索でヒットする上位サイトの結論と理由をまとめてみました。

1. ferret(マーケターのよりどころ)

結論:HTMLメール
理由:開封率が取得できるから

2. お名前.com(ドメインサービス)

結論:HTMLメールとテキストメールを使い分けよう
理由:それぞれメリット・デメリットがあるから

3. HubSpot(マーケティング ツール)

結論:HTMLメール
理由:調査結果から過半数以上がHTMLメールを好むという結果が出たから

HTMLメールがいいと言及するサイトが多そうでしたが、その中でマーケター必読のferretが同様に開封率が取得できることを理由に上げていました。

整理しながら、その理由を説明していこうと思います。

HTMLメールとテキストメールの比較表

まず、それぞれのメリデメを表でまとめてみました。

text-html比較

HTMLメールを選ぶ理由は開封率が取得できるからといいましたが、表からもわかる通りテキストメールの開封率が×になっています。マーケティング をする上でこれは致命的なポイントになります。

メルマガは、開封して読んでもらわなければ意味がありません。そのため、開封率はそのメールがユーザーに支持されているかどうかを測る、もっとも基本的でもっとも重要な数値だといえます。

例えば私が利用しているSendGridは以下のように開封率(OPENED)を計測できていることが確認できます。この数値をカイゼンに利用しています。

画像2

そもそもマーケターにとっては数値がとれないのは致命的であり、効果が上がったかどうか判断できません。また、ABテストをしたくてもその効果を比較する数値がとれないことは致命的です。では、開封率がとれることでどのような意味があるのでしょうか?

その意味は大きく分けて2つあります。

①ユーザーの興味のバロメーター
ユーザーがメルマガを読みたくないと判断してしまった場合、そのメルマガをフィルタリングしてしまうことが考えられます。つまり、開封されないということは、メールクライアントでフィルタリング設定されている可能性が高いです。逆に、毎回開封をしてくれるユーザーは、クリックの有無に差はあるものの何かしらの興味は持ってくれていると考えられます。

②メールタイトルのブラッシュアップに役立つことができる
受信ボックスにズラリと並んだ未読メールの中から、ユーザーが開封しようと思う要素は、タイトルしかありません。そのため、魅力的なタイトルを作ることが開封率の向上につながります。ユーザーがどのようなタイトルを好むのか、開封率の良し悪しである程度知ることができます。
(参考:https://www.cuenote.jp/library/marketing/measure-mail-open-rate.html)

まずは自社のメルマガがどれくらいの人に読まれているのかを把握し、読んでくれる人が増えるようにデータを元にPDCAを回していくことが大事です。この「開封率」が取得できるのは、その仕組み上、HTMLメールだけであり、テキストメールでは開封率を取得することはできません。つまり、メールマーケティングを行うのであれば、必然的に配信形式はHTMLメールを選択する必要があります。

これが理由で、テキストメールよりもHTMLメールがよいと判断しています。

HTMLメール書けないのですが…?

HTMLメールを作成するには、コンテンツの構成、商品などの画像、HTML、CSSの知識が必要であり、これが難易度を高くしている要因になっています。

その上で、HTMLを作る方法を3つ紹介します。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択してみましょう。

1. 外注
社内にマーケターやエンジニアがいない場合は、外部に委託するのが近道だと思います。デザイン、コーディングを請け負っているサービスをいくつか見繕ってみました。個人的にはココナラで、価格がお手頃で見積もりカスタマイズもできる点が優れています。

概ね相場が2,000〜50,000円ですので、費用対効果を見極めつつですが十分回収できるコストかと思います。

料金:5,000〜50,000円

相場:10,000〜40,000円

相場:2,000〜10,000円

2. 内製
社内にエンジニアがいる場合は内製しても良いと思います。例えば私の場合、以下の記事で紹介しているウェルカムメールの制作で5人日ほど要しました。社内リソースの調整、エンジニア工数確保が壁になりがちですが、今後のカイゼンがしやすくなるメリットもあるかと思います。


3. テンプレート利用
無料で利用できるテンプレートがあります。コンテンツをビジュアル的に配置できるので簡単でお手軽感あります。これでテンプレートを作って配信するのもいいと思います。だたし、無料で利用できる期間が短かったりするので継続して利用できない点がデメリットです。

最後に

マーケターにとって生命線でもある計測が可能なHTMLメールをおすすめしました。優れたメール設計を進めるためには数値をとることは重要な要素の一つです。ユーザーにとって有益な情報を配信しつづけられているかのバロメーターを開封率で測り、多くのユーザーに支持されるコンテンツを配信しつづけていきましょう。

このnoteが、あなたの、または御社のサービスをグロースする手助けとなれれば幸いです。

Tips.
■開封率
開封数/到達数で定義され、「ユーザーに到達したメールのうち、どれくらいメールが閲覧されたか(開封されたか)」というメールマーケティングに於ける重要な指標のこと。一生懸命作成したメルマガでも、全然読まれていなければ意味がない。

■開封数をとる仕組み
開封数をとる仕組みは、Webビーコンと呼ばれる1ピクセルの画像が挿入され、メールを開くとその画像のリクエストがサーバに送られることによってメールの開封イベントが記録されます。この中の1ピクセルの画像を埋め込むためにHTMLが必須になるため、HTMLメールは開封数を取得できます。

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