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HSP教員がしてはいけないこと。

こんにちは。ゲリラ豪雨の中、仕事の面談に市役所まで行ってきました。HSE傾向の私、そろそろ人の中に放り込まれたくなってきたのです。うちの市も人手不足なのか、どのような形で働けるか詳細に聞かれました。今は公立学校も産休代替の他に非常勤、アシスタント職など様々な形態で働けるようになってきました。専任ならではの仕事や「やりがい」ももちろんありますが、私はマルチタスクが苦手なこともあり、夫も働いているので非常勤職員がちょうど良いなあと感じています。生徒のモチベーションが高ければ言うことなしです。(モチベーションが低い生徒を引き上げることに燃える先生もいますので、本当にそれぞれですね。)

さて、HSP教員が強みを生かして働けるように、まずはNG集からです!「HSP教員がしてはいけないこと」、どうぞ!

してはいけないこと1:自分とキャラクターの違う先生のマネ。

スーパーティーチャーの授業のスタイルをそっくり真似した結果、誰からも褒められる授業ができるようになった、という話をこの記事↓で書きました。

しかし、この武器も異動して授業数が倍になったら通用しなくなってしまい(エネルギーがもたなかった)、結局この授業スタイルは自分に合ってなかったんだな・・と。私が真似させてもらった先生は女性ですがエネルギーの塊で、私に付いてきなさい!!というリーダーキャラ。どちらかというと人に付いていきたいフォロータイプの私には無理がありました。

そこで私立非常勤で働いて3年目、生徒のレベルも高かったこともあり、私は思い切って「生徒主導」の授業を試してみました。『「教えない授業」の始め方』という著書をお書きになった山本崇雄先生のやり方を参考にしました。これが大ハマりし、1回目から「私、これがやりたかったんだよね・・!」という手応えがありました。自分の信念とキャラクターに合う仕事をするとこんなに楽しいのか!!と、高揚感がありました。生徒にも好評でしたよ。

山本先生、お会いしたこともありますが、本当に肩の力が抜けていて今までの先生像を壊すような方です。教え導くというより、子どもを見守る人でした。僭越ながら私と似たものを感じました。信念が似ているからこそ授業スタイルも無理なくマネできたのですね。

「なんだか無理がある」というのは生徒も気付きます。(生徒側も何人も先生を見てきている生徒のプロです!)先輩のマネをするのは授業力UPの近道なので大いにおすすめしたいのですが、自分のキャラに合っているかどうか、やりたいことに合っているかどうかはきちんと向き合うべきです。向き合い変え続け、20年くらいかけたら自分の授業スタイルが作れる、と著名な英語の先生がおっしゃっていました。

あと、私が新任の頃やってしまっていたのが、怖い先生のマネをして生徒を叱るということ。「先生は生徒を叱らなくてはいけない」という思い込みからでした。でもこれは私のやりたいことではなかったし、うまくいきませんでした。生徒の指導というと叱るということに結びつきがちですが、やり方は他にもあります。逆に叱るのが得意だとその場を収めることに注力しがちで、子どもの中には何も残らないことはよくあります。叱るのが苦手な人こそ、子どもの心に残せる指導がうまくなる可能性があると思います。(宣伝のようでアレですがぜひ前出の「教師学講座」をおすすめします!)叱らずに生徒を導いている先生、学校に1人はいると思いますのでぜひ観察してみてください。ちなみに私は授業中も生徒と話している時も「1分に1回」褒めてました。これは私にとって無理がなかった。良いところを見てくれる先生と思われたら、少し対立した時もこちらの言うことを聞いてくれるようになります。

してはいけないこと2:退勤時間を決めずに残業。

ただでさえ仕事量の多すぎる教員。(担任と授業持って部活持ってさらに行事の担当・・これは3人分の仕事です)そして真面目で生徒思いの先生ほど、あれもやりたい、これもやりたい、と仕事が浮かびます。しかし長く「ちょうどよく」仕事を続けるにはライフとワークの両輪がどちらも廻ることが大事。ワークがライフを侵食しないよう、ワークは必ず制限時間を決めてやらないといけません。時間を決めて仕事をすることで、集中力も上がるし、無駄な仕事をしていないか常に考えることになるし、授業のスタイルも定まるし(準備の時間が限られているから)、ライフも充実できるし良いことづくめなのです。ライフが充実すると必ずワークにも還元されます。

しかしこれ↑が机上の空論になっているのが日本の学校。なんせ退勤時間の後に下校時間が設定されているという矛盾が受け入れられている世界です。こういう職場で、周りの雰囲気に流されて延々と残業生活をしてしまうとまずもちません、HSP教員HSPは疲れやすいという自覚をもち、自分で仕事とライフの線を引いて自分を守ることが必要なのです。「早く帰るキャラ」になりましょう。(仕事時間を短縮するための具体的な方法は別記事に書きます)

してはいけないこと3:仕事を頼まれたらすぐ引き受ける。

残業を減らすということにも関連しますが、学校の仕事はよっぽど意識して気をつけないと増殖しがちで、減る方向にはなかなかいきません。(行事、一度始めるとなくなりませんよね)

そこで新しく出てきた仕事等を、管理職が「これ担当してくれないかな?」「この出張行ってくれないかな?」と言ってきたとします。そこで他の仕事でいっぱいいっぱいなのに、つい断るのが申し訳ないと思って「はい」と言ってしまうと自分を追い詰めることになります。

断るのが苦手という自覚がある人は、保留のセリフを練習しておきましょう。頼まれたら「はい、わかりました」の代わりに「少し考えさせてください、明日お返事します」、「スケジュール確認させてください」と言います。その場で答えを出さないことが大事です。

断る場合は「昨日のお話ですが、〜〜なのでお引き受けしません。」と、短い理由とともにさらっと、きっぱり伝えれば大丈夫です。仕事をふるのは管理職の仕事なので、自分が断ったら困るだろうな、生意気に思われるかな、などは考える必要がありません。話が来たらその場は保留、断るならはっきり、さらっと。あとは自分の仕事を淡々とこなしましょう。断るのはドキドキしますが、言う前に何度かシミュレーションすると落ち着いてきます。あとは気合い。一度できると次もできます。無理して引き受けてしまうとどんどん任されてしまうので、ぜひ「断れる人」「伝えられる人」になりましょう!コミュニケーションは気合い、そして練習です。

まとめ

以上、HSP教員がしてはいけないことでした。

・キャラの違う先生のマネをするといずれは無理が出る。自分に合う指導スタイルを時間をかけて模索しよう。

・退勤時間を決めずに残業を続けると結局教員生活が続かない。HSPはライフとワークのバランスを他の人よりも大事にしよう。(詳細は別記事)

・増える仕事を全部引き受けているとキリがない。断る練習をしよう。

では!次は勤務時間短縮のための工夫です。

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