心に来たことを優先する

今日は久しぶりのアポなし日。
朝ふと、ロールケーキと紅茶のあるカフェに行きたくなった。

何だろう、珍しい。

ありありとイメージできる、クリームとスポンジの質感。
ほわっとした紅茶のあたたかさと、食器のカチャリという音。

近くの素敵な、青い屋根のカフェを想った。
ロールケーキモーニングがあったな。

なんでそんなに、欲求にぴったりなモーニングがあるのだ。
都合が良すぎる。
ひとり突っ込みながらも時計を見た。時間は9時。
マップによるとカフェまで12分。

行くか!

立とうとした瞬間に思い出した。

「給食袋持ってきてね」

そうだ、娘の学校に届けなくては。
でも、洗濯物(給食当番の白衣)を出すのが遅かったのは娘であり、
私は「やだよー明日にして」と答えたはず。

なのに、いそいそと洗濯機を回している。
乾燥機をかけて、届けるつもりでいた。

まーいいか。忘れたのは娘だし。

葛藤する。
むうう、葛藤する。

でも、お友達が困るかも・・・
娘の立場が悪くなるかも・・・

そうだ、カフェに行って戻ってきてから届けるか。
いや、それでは給食に間に合わない。
洗濯が終わるのはまだ先だ。
コインランドリーに寄っている間に、モーニングが終わってしまう。

机に座り直し、PCを開き、仕事を始めた。
いい。またにしよう。
楽しみが延びただけだ。

深呼吸して、心を落ち着かせて、
優先したいことを優先したまでだ、と自分を納得させる。

乾燥まで終わった白衣をたたみ、職員室に届けた。
清々しかった。




夜、寝る前に娘に言われた。

「ママ、明日は給食袋よろしくね。」

「は?今日届けたよ。」

「届いてないよ。お友達着れなかった。」

なんということでしょう・・・!
確かに職員室に届けたのに、教室まで届いていなかったの。


もうねーーーー、悟ったわ。
朝、あの時、私は自分の内側から湧き上がってきたインスピレーションを
放棄したのだ。
あんな風に突き上げて来たのに、無視した。
抑え込んで納得させた。

それ以上に優先することなどないのに。

その結果、いかにそれが無意味な行為であったか、
現実が示してくれたわ。

その代償は、ランチ後にドーナツを大量に買い込み、
自分も4つ食べたよね。
散財して、カロリー摂取。

“本当に欲しいもの”を無視すると、
代替品で埋まらないものを埋めようとする。
どうせ埋められないのに。

まーいいけどね。
かわいかったから。ピカチュウドーナツ。

貴重な体験。
自分の内側を満たすことだけ、考えよう。
それが平和のもと☆


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