ショーシャンクの空に

この映画を知ったのは一年ほど前のことである。大学の仲の良い友達に一回勧められた。しかし見ようと思いながらいつの間にか月日が経っていた。

久しぶりに映画を見たけれど、たった二時間半で自分が生きているうちに体験できない様なことを味わせてくれるのがやっぱりわくわくするな〜。



「人の心は石でできているわけではない」という主人公であるアンディ台詞が一番印象に残った。彼はこの発言の数週間前に刑務所内に放送を使ってレコードの音楽を響き渡らせた。作業中の囚人だけではなく、刑務官らも動きを止めて聴き澄ましていたのを見て、あの環境の中での音楽は皆の動きを止めるくらいに素晴らしいものであり、非日常的なものであったということを実感する。また、それまで比較的刑務官らに反抗することなく過ごしていたのにも関わらず、部屋の鍵を閉め所長に脅されてもなお音楽を止めなかった姿に、そこまでして曲を止めたくないという意思や、放送を使ってまで皆に共有したかったという思いを感じた。

または彼はその言葉の後に人の心は石でできているのではなく希望からである、というようなことを仲間であるレッドに話したのだが、彼は「希望は危険だ。人を狂わせる。塀の中では危険だ。」と言って去ってしまった。ここで二人の希望に対する思いが対比されていた。

アンディーよりもはるかに刑務所にいた時間が長いレッドに取っては思う事がたくさんあったに違いない。しかし、ここからクライマックスにかける希望に対する考えの変わり方が見ていて面白かったし、人の固定概念のように凝り固まったものが柔らかくなっている様子が素敵だった。

他にこの映画を通じて、蓄えた学はいくらでも活用する事ができ、人生を変える事ができる事を実感した。もし、アンディが銀行マンではなかったらこのような話の変わり様はあり得なかっただろうし、図書や高卒認定に興味が湧いた囚人が現れた可能性は限りなく低かっただろう。

ここまで勉学だけで人生を変えることは厳しいかもしれないが、知らず知らずのうちに蓄えていた知識がたまたま役立つ瞬間は誰にでもあるだろう。主人公はそれがたまたま収容された刑務所内で起こっただけに違いない。今だから言えることだが、どうして将来こんな教科たちを使わないのに勉強しなければならないのか、と考えてばっかりだった自分になんとかして説得し、国語の授業で習うあの話も受験科目で使わないからと放棄し続けた理系科目で学んだものもいつか使う時が来るかもしれないし、使わないとしても損にならないと伝えたいものである。(しかしどんなに言っても絶対無視するのが目に見える)

あとは単に刑務所の建物がおしゃれで可愛いー!!!!!!!!となりました!

今更、散々アンディが主人公だと思っていたけれど、ナレーションがレッドだったので違う気がしてきた。

裏話とか見て寝ようと思います。

終わり


次の日起きてすぐ、あの刑務所内という状況でよく希望を信じられていたな〜と思った。わたしだったら全てを諦めていたに違いない。

本当に終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?