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心に太陽を持て

心に太陽を持て
嵐が吹かうが
雪が降らうが
天には雲
地には争ひが絶えなからうが
心に太陽を持て

さうすりゃ何が来ようと
平気じゃないか
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる

唇に歌を持て
ほがらかな調子で
日々の苦労に
よし心配が絶えなくても
唇に歌を持て

さうすりゃ何が来ようと
平気じゃないか
どんな寂しい日だって
それが元気にしてくれる

他人のためにも言葉を持て
悩み苦しんでいる他人のためにも
さうして何でこんなに朗らかで
いられるのか
それをかう話してやるのだ

唇に歌を持て
勇気を失ふな
心に太陽を持て

さうすりゃ何だって
ふっ飛んでしまふ

ツェーザル・フライシュレン
山本有三 訳(初版)

好きな詩のひとつ。
改訂版よりも初版訳が好き。

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