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[シャドテン]半年使った経過と感じたこと

「シャドテン」は、英語コーチングが専門のプログリットが提供している、シャドーイングを正しく効果的にやることに特化したサービスです。
2021年の年の瀬に入会して半年が経ったので、使ってみて感じたことを書き留めます。

サービス内容

ざっくり言うと、用意された音源のシャドーイングを行い、その録音を提出し、添削を受けるサービスです。
詳細は公式サイトで・・

開始時期

2021年12月末(キャッシュバックキャンペーン中でした)

提出頻度

開始後、2022年5月までは毎日提出していたのですが、6月に連続記録が途絶えました。でも、月に22回以上提出でキャッシュバックというキャンペーン時期に申し込んでいるので、そこは死守しています。
6月末時点の提出回数は176回でした(アプリに表示されます)。
提出できるのは一日一回のみ。日の切れ目は3:00AMです。

課題レベル

開始時

WPM: 140
開始に当たり、レベルテストが用意されています。
140からを勧められたので、素直に従いました。
※WPM=Words Per Minute
1分間に話される単語数。つまり、数字が大きい=話される単語数が多い=速い。ネイティブは180から200で話しているらしい。

半年後

WPM: 170

これまで取り組んだ課題

・社会 - Multiply (WPM:140) 課題1 - 課題8
・試験対策 - Set A (Part 3) (WPM:150) 課題1 - 課題5
・試験対策 - Set A (Part 4) (WPM:150) 課題1 - 課題5
・試験対策 - Set B (Part 3) (WPM:150) 課題1 - 課題5
・試験対策 - Set B (Part 4) (WPM:150) 課題1 - 課題7
・文学 - Music (WPM:150) 課題1 - 課題7
・社会 - Just Do (WPM:160) 課題1 - 課題8
・エンタメ - Academy (WPM:170) 課題1 - 進行中
WPM150の試験対策が大量にあるのは、4月5月でTOIECを集中的に受けており、その対策をしていたからです。それをしなければ、今ごろもう少しWPM的に早い音源になっていた可能性もありますが、目的は達成したので(後述)後悔はないです。

日々の使い方

基本的に、アプリ内のHowTo動画と、まりあさんのこちらを参考にしていますが、どちらにもないディクテーションプロセスを追加をしています。

◇1日目◇

 1. アプリ上のスクリプトを非表示にして、通しで3回聞く。
 2. わかる範囲の日本語訳を書き出してみる[★]。(2022年7月中旬から追加)
 3. ディクテーション。ノートに手書きで書きとる[★]。
 4. アプリ上で英文を表示して、2の添削(ノート上で)[★]。
 5. アプリの和文を表示して内容確認。2と比べて爆笑する。
 6. アプリの英文と和文を紙に印刷。
 7. 紙のスクリプトに聞き取れなかった箇所をマーキング。
 8. スクリプトを見ながら音源を聞いて、音声変化、間などを記入。
 9. 紙のスクリプトを読んで、知らない単語、言い回しなどを調べる。
10. 紙のスクリプト見ながらオーバーラッピング。
11. 適度なところで提出。

◇2日目-4日目◇

 1. 添削結果受領。
 2. 紙のスクリプトに採点の指摘箇所をマーキング[★]。
 3. 改めて和文確認[★]。(2022年7月中旬から追加)
 4. 指摘箇所やうまく再現できない箇所を音読したりする。
 5. 録音なしでシャドーイング開始。スクリプトは見ない。苦手部分は部分再生したり、音読に戻ったり。通しでできるまで繰り返し。
 6. 録音しながらシャドーイング開始。
 7. 紙のスクリプトを見ながら録音を聞いて確認。
 8. うまく再現できなかった部分を練習。
 9. 4から7、繰り返し。
10. 今日はここまで、と思ったところで音声提出。

[★]追加した独自プロセス

一日にかけてる時間

30分から1時間。
1日目はディクテーションや印刷、マーキングなどの作業が多いので、その他の日より少し時間がかかります。2日目は大体ダメダメなので、音読に戻ったり、区間を指定して繰り返したりして、結果として長くなる傾向にあります。3日目、4日目は課題と自分のでき次第。4日目はあっさり終わったりします。
最初のころは、ムキになって長時間やったりしてたのですが、何回繰り返しても再現できなかったフレーズが、翌日にすらっと言えた、という体験をしたりして、一日で根を詰めて完成させる必要はないと思えるようになりました。
シャドテンのウェビナーにも参加したことがあるのですが、連続一時間以上続けると学習の効率が落ちるという研究結果もあるらしいです(うろ覚え)。体感としても、納得できる部分あり。
満足できない出来でも、添削が直してくれる的な気分で提出しています。

一課題にかけている日数

基本4日(シャドテンお勧め通り)。
課題によって、4回目に行く前に「修正ポイントなし、次に進みましょう!」と言われることもあるので、その時には素直にそれに従っています。
また、私のやり方だと1日目にはプリンタが必要なので、1日目に当たる日に時間が取れないと事前にわかっている場合は、同じ課題のまま5回目にトライすることもあるし、次の課題のディクテーションと印刷を、前の課題が終わる前にしてしまうこともあります。

「アプリで完結!」してなくてごめん

「アプリで完結!」がシャドテンの売りの一つなのですが、私は結構紙を使っています。ごめんよ、シャドテン。でもほら、まりあさん動画でも、紙とかタブレット使ってもいいことになってるしさ。
4回終了後の紙のスクリプト、こんな感じになります。

緑:ディクテーション時に正しく聞き取れなかった箇所
ピンク:添削で指摘されたダメ箇所
紫囲み:添削で複数回ダメ出しされた箇所
黄:添削で指摘されたホメ箇所
オレンジ:飛ばしたりうまく発話できていない箇所(自分の録音を聞いて気づいた箇所)
丸数字:何回目の提出回で指摘されたか(③なら3回目の提出時の指摘)

紙のスクリプトを利用するメリットは、これ見れば、全ての履歴がわかること。どこが聞きとれず、どこが発音できなかったのか、どこに指摘を受けて、どこを褒められたのか、ということを毎回記入しているからです。
シャドテンのアプリはすごく良くできていると思うのですが、添削の履歴を見るにはその回の添削メッセージを見に行かなくてはなりません。
6月末のアップデートでアプリ上のスクリプトに添削箇所が表示されるようになり、これはとても便利なのですが、7月1日現在は最新の添削しか確認することができません。
私の場合、1回目に褒められたところが3回目にできなくなった、みたいなことも起きているので、ひとつの課題についての履歴を一度に見たい。
あと紙の利点として、束になったこれまでの軌跡を見て、「おお、結構自分頑張った」という自己満足の海に浸ることができる、というのもあります。
ただ、これは全てタブレットでもできるので、何が何でも紙、というわけではないですね。紙だと、印刷するためにプリンターが必要ですし。

アプリ外で成果を見てみる

自己評価低めで生きているのに加え、リスニングはなかなか体感が難しいので、実際に受験したTOEIC Lestening & Reading TESTで評価してみます。

2022年1月30日受験(シャドテン開始後一か月程度)

Total :  815 
LISTENING : 415

READING : 400

2022年4月24日受験(シャドテン開始後四か月程度)

Total :  870 
LISTENING : 460
READING : 410

通訳案内士試験の英語一次試験免除を狙って、1月から連続してTOEICのL&RとSpeaking を受けていました。1月から4月まで、英語として取り組んでいたのは、シャドテンと発音アプリのElsa Speakだけです。
通訳案内士試験の英語一次試験免除要件は、L&Rの場合は900点以上なので、残念ながら目標点には達しなかったのですが、READING に比べてLISTENING の伸びの方が大きかったです。
シャドーイングは毎日毎日口を動かすのでスピーキングの練習かと勘違いしがちですが、リスニング強化なのです。これはシャドテンのアプリ内動画やセミナーでも説明されています。しつこくしつこく何度も言われます。そんなにしつこく言われても、あまりの口の回らなさにスピーキング気分になるのですが、リスニングのためなのです。
ということが良くわかる結果でした。

ただ、シャドテンのTOEIC試験対策課題にある、L&R Part4(話者一人、案内文などのアナウンス)用の課題は、TOEIC Speaking TESTにも有効でした。というのも、TOEIC Speaking TESTの1問目は音読問題で、内容がまさにショッピングセンターや空港などの案内なのです。
シャドテンによりこのタイプを発話することに慣れていたので、この問題はすごく楽でした。こちらで目標点がとれました。

実感としてはどうなの?という点ですが、今も英語の電話会議は苦手です。前よりは聞けてるとは思いますが。英語とは関係なく、短期記憶能力が落ちてる説もあります。

気に入っている点・続いた理由

やっぱり添削は有効

一人でやっても正しいんだか何だかわからないのがシャドーイングです。どんなに頑張っても元の音源そっくりにはならない訳です。何が悪いかと言われると、わからないわけです。強いて言えば全部?
その点、できていない部分を的確に指摘してくれる添削は、とても有効だと思います。説明もわかりやすいです。

添削が早い

添削の返却は24時間以内、とされていますが、24時間かかったことはありません。早いときは数十分で戻ってきます。
私はその日の録音提出後、提出しなかった録音(主に失敗作)をアプリから削除するのがルーティンなのですが、その作業をしている時に添削が返ってきたことがあり、度肝を抜かれました。

課題が結構楽しい

新しい課題に取り組んで5課題進んだところで、次に行くかどうかのテストをします。それで次の課題に行くかどうか判断するわけですが、面白いからもっと聞きたいな、と思った課題もありました。Music (WPM 150)とか。
いや、聞けばいいんですけどね。

アプリが使いやすい

シャドーイングに必須の、速度変更・指定区間リピート・録音、の3つの機能がストレスなく使えるいいアプリだと思います。
添削関係は、この半年でもちょこちょこアップデートされたので、これからもっと良くなるかもしれません。
これまでに起きた不具合としては、①提出ボタンが聞かなくなった(1回だけ。サポートに連絡して、アンインストール→再インストールで解決)②音声のを繰り返し再生中にアプリが落ちる(数日に一回くらい。はいはい、と思って再度立ち上げます)。

サポートの対応も早い

シャドテンを利用するにはLINEが必須で、そこで疑問点なども質問できます。採点も早いですが、サポートの対応もとても速いです。
余談ながら、6月に2日連続で提出できなかったことがあるのですが、「しばらく提出がありませんが・・・」的なリマインドが入りました。

もう少し〇〇だったらな、と思う点

価格

内容に満足しているので、サービスの対価として無駄に高いとは思わないですが、まぁ安くはないですね。
私は一か月22回提出で半年間3,000円キャッシュバックキャンペーン期間中に入会したので、少しだけお得感ありました。更に途中で別のキャッシュバックキャンペーンが始まって、既存会員も対象だったので、重複キャッシュバックいただきました。素敵。太っ腹。

発音サポートがあればいいのに

毎日録音で自分の美しくない発音を聞くので、なんとかしたいんですよね。ということで、シャドテン開始して1カ月たったくらいからElsa Speakを始めました。同じサービスの中で完結できればいいのに、と思わないではないです。
ただ、シャドテン体験者の方の「日々発音が良くなっていくのがわかった」的な感想を見たこともあるので、このあたりの感覚は個人差が大きいのかもしれません。

課題解説あればいいのに

課題の和訳がかなりこなれた日本語で、つまり意訳になってることもあります。全文とは言わないのですが、分かりづらい文の構成解説みたいのがあれば尚嬉しい。
和文に関しては、シャドーイングプロセスに慣れてきたら、初日以外はいつの間にか意識しなくなってしまったので、開始前に必ず一回は意識して和文を見るようにしています。

辞め時がわからない

シャドテンに求める改善ではないですが、何をこのサービスのゴールとするかはちょっと悩んでいます。課題ベース(「WPM200に達するまで」とか)、期間ベース(「一年間」とか)、回数ベース(「300回」とか)。。。
「リスニングに困らなくなったら」が理想ですが、それは確実に無理なので、もう少し続けてみて、現実的なゴールを見つけたいと思います。
退会するとアプリにログインができなくなるらしいので、履歴をローカル保存できればいいのに、とは思います。

以上、全体的に満足しているシャドテンについてでした。

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