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V.ROAD 黒石目 大刀 UK-01


V.ROAD 黒石目 大刀 UK-01
日本刀 黒石目拵え
おすすめ度
90/100(超お勧め)


このテキストデータの作成意義

  1. 名古屋は大須で購入

  2. メーカーは解らないくせに型番は解るおかげでAMAZONでの商品の同定はできた
    メーカー解らないが製造が関市だったのでV.ROADかと思い調べてみれば…大当たりであった
    UKはUENO-KUROISIMEの略だった

  3. http://v-road.jp/item/ueno-kuroisime/

  4. 黒銀の銀はガンメタリックの金具からだと思われる

  5. 下緒はどこかへ行ってしまった…


数値関連

全長

985mm(鞘払い)
1045mm(鞘あり)

刃渡り

703mm(切っ先から棟区まで)

身幅

30mm(ハバキ直上)

身厚

7mm(ハバキ直上)

柄長

253mm

重量

950g

全装重量

1172g


実剣の簡単な解説とか

この辺りはかなり色々なページをつぎはぎして書いたものである
後に書き換える予定である
このページやそれ以外の自分の記事を含めネットに書いてあることを鵜呑みにしないでね(はぁと

日本刀という武器は日本の技術の結晶である
その形状は斬撃において最適解に近く非常に切れ味が良い
…のだがその実態は日本という列島国家という非常に刃物づくりに「適さない」土地での創意工夫の塊である

第一に良質な鉄鉱石が取れないという素材面
第二に温帯で高湿度と刃物の天敵である錆びを誘発する気候面
第三に技術が伝来しづらい島国という立地面である

大きく分けて古刀 新刀 新新刀 昭和刀(軍刀)と分けられており
国宝となっているものは古刀が多い
古刀の製造技術は失伝しているうえ調べようにも大体国宝とかになっているため破壊して精査というのも難しいらしい(材質や鍛錬がわかっても製造方法が再現できるかは別だしね)

新刀 新新刀からは一種の技術者たちの宗教のようなものが入り純鉄主義というものが入ってしまった
良質な鉄鉱石が日本には少ないのが悪いのだがそれでも手に入りやすい砂鉄をたたら製鉄で溶かして鉄塊を作る 更にそれを破砕して純度や大きさなどで質を分ける これをいわゆる玉鋼という(ただし玉鋼は明治以降の呼び名である)

それを使い制作したのが日本刀なのだが明治以降それこそ西洋により様々な冶金技術と鉄鉱石や洋鋼が日本にもたらされた
西洋では今の視点では詐欺であった錬金術を大真面目にやったお陰で冶金技術が大きく成長していた
これにより鉄を基本に色々な金属や非金属を一定量混ぜて逆に要らない要素は一定量以下にすることでより良い鋼が作れるという純鉄主義の真逆な発想となっていく
実際明治時代に元薩摩藩士で軍人であり射撃技術や兵器研究した村田 経芳(村田銃の開発者)が作刀したゾーリンゲンの鋼を用いて作られた小烏丸様式の日本刀 村田刀(小銃兼正)の切れ味及び強度はそれまでの日本刀をはるかに上回る程であった…が刃紋が無かったので当時から美術家気取りで兵器制作者という意識がかけらもなかった刀匠の界隈からは評価は得られなかった
このことからぶっちゃけ古刀って純鉄にこだわらない合金でできてるとかって考えたけど古刀の材質って簡単にネットで調べた程度では出てこないので実際どうなんだろう
ただ純鉄主義も砂鉄というゴミみたいなくず鉄に更に砂泥などの明らかに劣化の原因を取り除くという意味では仕方なかったのだが…

あと近藤勇の偽虎徹は実は名のある刀匠が名を隠して純鉄主義にこだわらないで様々な鉄鉱石などを試して強い刀を作ろうと思って作った説とかもあるらしい(又聞き)けどこれも実際どうなんだろう

日本刀を武器としてみた場合

やはりというか基本的に武器としては槍に劣る弓に劣る
武士の魂というのも江戸時代も中期後期に入ってからの言葉らしくそれまでの武士の象徴はやはり弓であった
だが日常や非常時においては鞘に入れて持ち運びやすい刀は重要な武器となった…だがそれは武士階級だけではない
そもそも江戸時代の17世紀後期までは農民ですらもごく当たり前のように太刀や打ち刀 そして脇差の大小二振りを帯びていた
庶民の間でも元服に刀を送るという風習は多くみられたという
だが段々と刀の大小は武士の特権となっていった
ただし脇差は護身用などとして持ち歩きを許可されている(さすがに市街地では持ち歩きを禁じられることは多いが)

なお明治の廃刀令も勘違いされがちだが所有は禁じておらず持ち歩きの取り締まりである
ぶっちゃけ現代の銃刀法(許可証がないと刀を持てない)よりずっと軽い
更に言うと銃も持てるから…

さて本題に移ろう
槍は叩くもの 刀は突くものという言葉があるがこれに関してはなかなか判断に難しい 因みに古武道の佐分利流では槍は切るものとしている 穂先が少々大きいこともあるだろう
まず槍は叩くものに関しては甲冑を着ていようが何だろうが叩いてひるませる うまくいけば脳震盪や頭蓋骨陥没などの大打撃を与えられることから非常に合理的だろうしそもそも合戦において槍衾を組むのが基本なので突くよりも叩いた方が効率的だ
刺突も騎馬武者などが使用するならともかく一人の徒歩がやったところで様々な隙やらなんやらが生まれるだろうと思われる
それなら叩いた方がよいし佐分利流や大身槍で切った方がよいだろう
あっ 短槍は別です 遠心力を得られない程度の短さで刀よりは長い程度なら反撃をされる前にブスリと突いた方がいい

刀剣に関しては話が別だ
そもそも甲冑の隙間を狙うならそれは突いた方がいいだろうが防具が無い状態なら間違いなく斬った方…いや叩いた方がいい
刀の遠心力で甲冑ごと叩いて脳震盪を起こさせるのは難しいが素肌相手なら腕に切り傷を与えれば武器を落とし頭を斬れば脳幹を斬れなくてもなんなら頭蓋骨で守られてても陥没や脳震盪を起こさせることができる
刺突では意外とアドレナリンが出ている人間はたとえ脳や心臓を突いても即座には死なない
一発くらいは反撃の猶予を与えることになるだろう(脳幹へのダメージは除く)
それなら殺害に至れなくても腕や脚を切断に至れなくても腱を切り行動できなくする
胴体に切り傷を与え派手に出血させて戦闘意欲を失わせる(痛みや実際のダメージ以上に視覚に訴えかける方が戦闘不能にしやすいのだとか)
このように切った方が切断に至れなくても相手を戦闘不能に至らしめやすいのだ

メーカーについて

V.ROADはブランド及びネットショップの名称なので正確にはやおき工業株式会社が正しい
とりあえず製造から販売まで行うためメーカーとみていいだろう
DENIXの製品も大体がここを通して輸入される
自分のDENIXもいくつかはヤフーのここで購入している ほとんどは中古で購入したが


所感



目抜きは龍 柄は強化プラスチック
目釘は一度破損したため割りばしで作った

金色の装飾となっているハバキ
鯉口はガンメタの金具が付けられている

石突にもガンメタの金具
しかし長年家にあるため傷が多い


鍔は円形鍔 小柄櫃は両側にある
描かれているのは雲竜だろうか

切羽は金色

縁(ふち)も雲竜

目抜きは龍を模している
こちらはそこまで雲はない
頭もガンメタ

既に鯉口

分解もできる 目釘を抜こう

ハンマーと六角レンチで簡単に抜けた
というか何度か分解してるので指とピンセットでもヌケル

茎は意外としっかりしている

このように分解できる
鎺は外せるのだが引っかかりが強いので外さなかった
切羽は上の一枚のみ
縁は外せた

いかにもプラ!って感じでわかりやすいっスね

剥がれがひどいのでとりあえず塗装して終わり!

あれも欲しい!これも欲しい!もっと欲しい!もっともっと欲しい!