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予測不能な落語家、柳亭明楽師匠②

こんにちは。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
勝手に明楽師匠応援(してるのか?)記事のパート2でございます。

明楽さんはあまり数多くの会に出たりはしてなかった、とか
SNS等でバシバシ宣伝するタイプではなかったといったこともあり、
「ガツガツしてない」「やる気がない」のかなと思ったりするのですが、
(さすがに昇進が決まった後は色々と出ていたと思いますが)

時にビックリするような「やる気」というか、意表を突く場所に
出て行ったりすることもあり、そこも不思議な魅力だなと思っていました。

自分が見て驚いた2つの出来事がありました。

①お笑いの事務所ライブに出たこと。
2015年12月くらいから半年ほど、お笑いの事務所に所属して
所属芸人がしのぎを削る事務所ライブに出ていたことがありました。

その事務所はSony Music Artists(SMA)。
バイきんぐや錦鯉、アキラ100%、ハリウッドザコシショウといった個性的な芸人さんを数多く抱えるお笑い事務所です。

今でこそ人気芸人が多く所属しているように思いますが、基本的に「来るものは拒まず」精神がとても強く、申込めば比較的スムーズに入れることで東京の芸人さん界隈では知られているところです。(今は年齢制限とかが多少あるらしいですが)

そうすると所属芸人の数がとてつもなく膨れ上がる為、全体を6つのグループに分け(1~6軍)、月に1回のお笑いライブのお客様投票などで順位を決めて入替を行い、1軍を目指してネタを頑張るというそんな事務所です。

ある日、私がいつものようにTwitterで落語会の情報を検索していたところ、SMAのファンの人のツイートで明楽さんがお笑いライブに出ていることを知り、衝撃が走りました。

昔から、普通のお笑いライブに出ていらっしゃる落語家さんはたまーにいらっしゃったように思います。何となく自分が覚えているのは、現在ナツノカモというお名前でコント・落語作家として活躍されている立川春吾さん。しかし、こういう所謂定期的に開催されている普通のお笑いライブにレギュラー的に出ている方というのは結構珍しい印象です。

割といらっしゃるのはR-1ぐらんぷりという、1人芸のコンテストに出る方。元々R-1はRAKUGOのRからスタートしていて、初回は座布団の上でやっていたくらいでもありますし、2013年は元々お笑い芸人として活動されていた元・世界のナベアツさんである桂三度さんや末高斗夢として活動されていた三遊亭こうもりさん(現・とむ)が転身後も決勝に進出し、テレビでネタを披露されていました。

ちなみに2016年には明楽さんの兄弟子である小痴楽さんも出場されたことがありました。3,000人を超える出場者がいる為、予選は何日もかけて行われるのですが、小痴楽さんが出ていた日は、後にM-1グランプリ2022で王者となったウエストランドの井口さんが出ていた日でもありました。→https://www.r-1gp.com/2016/r1r.php?num=112

現在は出場資格が芸歴10年未満ということになり、再び出場されるようなことはないと思いますが。

そんなエントリー制のR-1ではなく、SMAの事務所ライブに挑んでいった明楽さん。
(R-1は出てたかどうかはわかりません。もしかしたら出てたのでしょうか。高座名で出ていたとしたらある程度チェックしているから気づきそうなものですが)

当時ユメショク寄席という同期ユニットがあり、前月貰ったお題から新作を作って披露する落語会を開催していました。
「ユメショク寄席~五人で五題噺~」
ユ:三遊亭遊里
メ:柳亭明楽
シ:神田真紅
ヨ:三遊亭吉好
ク:山遊亭くま八
(途中から吉好さんが出演少なくなり、北見翼さん(現・養老瀧之丞)が加入されたように思います)

そういったこともあってか、新作をかけたいみたいなことでSMAの門(門?)を叩いたようです。自分は2回しか見られなかったですが、ボルダリングの噺をやっていたことを記録していました。(なんちゅー噺や)

もう1回は初詣の新作っぽい感じだったようです。私は元々お笑いファンでハリウッドザコシショウさんがとても好きで、この日のライブの司会をされていたザコシさんと明楽さんがトークしているのを見て、すごく感激したことを覚えています。そこでザコシさんから「高座をバカ高くしてみたら?」という謎アドバイスなんかもあってニヤニヤして聞いてしまいました。
(実際にバカ高くしたものを見たかったですがそういったものを見る機会はありませんでしたがw)

元々コントなどがやりたくて、お笑いの養成所にも通った(けどすぐ辞めた)明楽さん。間とかフィーリング(?)とか、ボケの感じとかはお笑いライブで活きるんじゃないかなと自分は思っていましたが、そもそもSMAの6軍ライブはお客さんがかなり少なく芸人の知り合いばかりで、上にあがるのはそこまで簡単ではないように思います。加えて基本的に事務所ライブは土日開催で落語会と出演調整するのが難しくなったことなどが理由か、いつの間にかそっと出なくなって見ることができなくなりました。

自分が見に行けてなかった時の素敵情報をつぶやいてくださった方、感謝。
リンクには写真もあるので是非見て欲しい。
優しき方からお休み情報をお聞きする私、そして褒めてるのか謎の書き方。。

(桂米助師匠と落語家になったきっかけなどをトークする↓
これいい味出ててすごく楽しかった。
色々と凝縮されているように思います笑)
https://www.youtube.com/watch?v=7R822jYK-Y0&t=572s

漫才やコントをよく見ている人には明楽さんの面白さが伝わるといいな~とふんわり期待していた私ですが、特にその後にお笑いライブには出ることがなく、突如訪れたやる気パート2に驚かされるのでありました。

つづく。

※お笑いライブの傾向としてのプチ情報。お笑いのお客さんの多くは女性で、男性コンビが圧倒的に人気が高く、ピン芸人さんというのはよほどの実力者でないと、人気が出にくい傾向にあります。女性のお笑いファン皆さんが皆さんそうというわけではありませんが、コンビ仲の良い男性芸人さんがネタ+αの魅力となっているのかなと個人的に思っています。

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