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【まとめ】『ビジョナリー・カンパニー』社運を賭けた大胆な目標を掲げる #6

『ビジョナリー・カンパニー』(ジム・コリンズ)を再読しました。

  • ビジョナリー・カンパニーとは: 時代を超えて際立った存在であり続ける企業であり、これらの企業は特定の法則に従って成長し続けている。代表的な例としては、アメリカン・エキスプレス、ソニー、ウォルト・ディズニーなど。

  • 基本理念の維持と進化: 偉大な企業は、変わらない基本理念を持ちながらも、進化し続けることが重要。基本理念は企業の核となる価値観や目的を指し、企業の方向性を決定するための枠組みを提供する。

  • 社運を賭けた大胆な目標(BHAG:Big Hairy Audacious Goals): ビジョナリー・カンパニーは、長期的で大胆な目標を掲げ、それを達成するために努力する。これにより、企業全体が同じ方向を向き、成長を促進する。

  • カルトのような文化: 強い企業文化を築くことで、社員が企業のビジョンや価値観に強く共感し、結束力を高める。この文化は、外部の変化にも柔軟に対応できる力を育む。

  • 大量の試行と成功の選別: ビジョナリー・カンパニーは、多くの試行錯誤を行い、成功するものを選び取ることで、持続的な成長を実現する。これは、失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢を示している。

  • 生え抜きの経営陣: 内部から育成された経営陣が企業を率いることで、企業の価値観や文化を深く理解し、長期的な視点で経営を行うことが可能になる。

  • リーダーシップの重要性: リーダーシップの形には様々なものがあり、誠実さ、決断力、集中力、人間味、対人スキル、コミュニケーション能力、常に前進する姿勢などの要素を備えることが求められる。これらの要素を備えたリーダーが企業の成長を支える。

  • ビジョンの共有: 明確でわかりやすいビジョンを掲げ、組織全体で共有することが重要である。ビジョンには「コアバリュー」「パーパス」「ミッション」の3つの要素が含まれる。

  • 適切な人材の選定: 企業の価値観や目的に合った人材を選び、組織に迎えることが重要。これは企業文化の維持にもつながる。

  • 利益の最大化を超えた存在理由: ビジョナリー・カンパニーは、単なる利益の最大化を超えた存在理由を見出し、広範な責任を担うという考え方を信奉している。

1995年に書かれた少し古い本ではありますが、この本に書かれているような「社運を賭けた大胆な目標(Big Hairy Audacious Goals)」を掲げ、企業が長期的な視点で大きな目標を設定してそれに向けて組織全体が一丸となって取り組むことの重要性を再認識しました。

最近のスタートアップ企業のWebサイトやピッチ資料を拝見すると、必ず彼らのミッション・ビジョン・バリューが記載されており、この名著『ビジョナリー・カンパニー』の考え方や指針が若者にも浸透しているのを感じます。

私にとっても、コリンズの「時を告げるのではなく、時計をつくる」という言葉が胸に響き、短期的な成果にとらわれず、持続可能なシステムや文化を築くことに注力することの重要性について考え直す良い機会となりました。

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