見出し画像

隣町

当時好きな人が住んでた場所。
19時台にいったら老若男女で溢れかえっていた。
これが生活、これが暮らし。そんな感じがした。
多分地元の雰囲気に似ていたんだろうな。

仕事終わりで居酒屋にいく人たち、夕飯の買い出しを終えて子供を後ろに乗せ自転車を漕ぐ家族の姿、手をつなぎながら歩くカップルの姿…  
「生活を営む人々」って感じだった。

私の住んでる街は、最寄り駅には学校が幾つもあり、インスタグラムではお出かけスポットになっていて、住んでる人は上京してきた人が住んでることが多く、民度は結構ごちゃごちゃ。
地元の人もいるけれど、人の出入りが激しい。
生活、というよりも都心のスポットって感じ。

最寄り駅から職場が一本で行ける場所を探していたのと、お気に入りの物件が見つかったので今の街に住むことに決めた。

もうかれこれ3年が経った。

生活、というものが最近遠くに追いやられてしまい、仕事をしていると特に生活を忘れてしまいがち。生活と仕事のバランスは、上手く取れれば安息の地となるし、上手くとれなかったら水と油みたいに相性が悪い。

特に仕事優位になっている時は隣町の暖かさを完全に忘れてずっと戦闘服きてるみたいになる。
全ての窓を閉め切っている時は、仕事も生活もなにもない、廃人になる。
そんなことばかり繰り返してちゃそりゃ元気なくなるよな。

もう少し生活を、もう少し暖かさを。
どうかご自愛ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?