見出し画像

【お悩み相談】 親密な関係を築くために、自分のペースを無理に崩す必要はありません。

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

今日、こちらはニューヨークは最高の天気に恵まれ、
ニューヨーク マラソンが開催されました。

プロから一般人まで、5万人が参加するこのマラソン、
私の友人も、今日に向けて何ヶ月もトレーニングに励んでいました。
ランナーだけでなく、沿道で応援する市民が
かなり気合を入れた応援パフォーマンスを繰り広げるのも
毎年の楽しみのひとつ。
街が一体となってランナーを応援する、
そんな暖かな雰囲気にも包まれた、爽やかなニューヨークの一日でした。。


本日は、ココロノマルシェ に寄せられた下記のお悩みに回答します。

20代中盤の女性です。人との付き合い方がいまいちわかりません。
友達はいるけれども会いたいと思ったことがなく、彼氏はおそらくいたことがありません。
高校の時にベタ惚れしてくれた後輩がいましたが、「付き合う」という概念が私になく、好意をどう受け取ればいいかわからなかったこともあり、結果的に彼が別の子を好きになってしまい、辛くなり私からお別れを告げました。
その人をずっと引きずり、彼と正反対の人に心を奪われたフリをして無理矢理付き合ってもらいましたが、当たり前のようにうまく行きませんでした。フリをして、なんて言ってますけど、当時は後輩の彼への意識を飛ばしたいこともあり、本当に好きだと思い込んでいました。

家庭環境は、両親同士の仲は半分共依存、半分好意で成り立っていることもあり、良好です。しかし、学生卒業までGPSを付けられるほど、子どもに対しては過干渉で、それが原因で鬱になった過去もあり、「私の親密な関係が崩れるのは過干渉が原因だった」と最近気づきました。弟、妹をもつ長女です。わりと長女の立場は気に入っています。
大学までバリバリの体育会系ですが、男女共に練習が同じ競技でした。しかし、本当はダンスがやりたかったため、そちらの活動もなんだかんだ長らくぼちぼち続けております。
無理矢理付き合ってもらった彼やカウンセラーの情報などのおかげで、ようやく自分のことが過去に比べるとものすごく理解でき、最近は楽に過ごせております。

同年代の同性の友達はいますが、全く会いたいとは思いません(喜ぶフリはします)。好きですし、幸せでいてほしいとは思うものの、本音を言うと相手の話を聞きたくないし、自分の話を話したくありません。
親密な関係を築けたことがないため、不安です。今のところ職場では奔放に過ごしていただけていることもあり、正直、一人で淡々と過ごす毎日を美しいとさえ思ってしまいます。
ただ、恋愛をもう一度してみたいと、願ってしまう自分もいます。どうしようもない私ですが、何かヒントをいただけませんか。


蒼さん
ご相談ありがとうございます。

蒼さんはとても自立していらっしゃるのですね。
きっと、凛とした素敵な女性なんだろうなぁ、と思います。

一方で、
「親密な関係」を男性と築いてみたい、という蒼さんの思い。
それは人間として自然な感情で、
素敵な感情です。

これらは決して対立するものではなく、
上手にバランスを取ることによって
必ず両立できます。

蒼さんが、素敵な男性とパートナーシップを築かれることを願いつつ、
回答させていただきます。


親密な関係 = 犠牲 ではない

”親密な関係を築けたことがないため、不安です。今のところ職場では奔放に過ごしていただけていることもあり、正直、一人で淡々と過ごす毎日を美しいとさえ思ってしまいます。”

蒼さんが感じている、”親密な関係”に対する不安は
どのようなものでしょうか?

面倒くさい?
自分をさらけ出すのが怖い?
相手に合わせなければいけない?
例えば、彼氏ができたら、
週末を一緒に過ごさなければいけない?
自分の時間がなくなるのが怖い?

学生卒業までGPSを付けられるほど、子どもに対しては過干渉で、それが原因で鬱になった過去もあり、「私の親密な関係が崩れるのは過干渉が原因だった」と最近気づきました。

そのような経験を幼少期からされていたら、
親密な関係に恐れを感じるのも無理はないと思います。

家庭環境は、両親同士の仲は半分共依存、半分好意で成り立っていることもあり、良好です。

蒼さんがこれまでの人生で見てきた、経験した「親密な関係」は
いずれも依存的な関係、のようですね。

だから、依存的ではない親密な関係とはどういうものか、
思い描くことが難しくなっていると思います。

親密な関係では、
自分の自由を犠牲にしても、相手に合わせるべき、
そんな思いが、蒼さんの中にありませんか?

今の状態のまま、
彼氏ができてお付き合いを始めたとしても、
いつか疲れてしまうかもしれません。

やっぱりひとりが楽でいい、、、と。

蒼さんの、親密な関係に対するイメージ、
こう「すべき」という思いが
邪魔をしてしまうからです。



そこで、蒼さんにとって大切なのは、
「自分軸」を失わずに、関係を築いていく、ということです。

彼氏、彼女の関係になるからと言って、
”いつも”一緒に時間を過ごさなければいけない、
ということは決してありません。

蒼さんにとって無理のないペースで、
関係を深めていけばいいのです。

彼はもっと一緒に過ごす時間を持ちたいようなら、
素直に、正直に、蒼さんの気持ちを彼に話して、
わかってもらうことが大切です。

蒼さんのことを本当に理解して、大切に思ってくれるなら、
きっと彼もわかってくれるでしょう。

そうでなければ、
お付き合いを続けていても、
どこかで歯車が噛み合わず、上手くいかなくなる可能性も高いでしょう。

蒼さんが興味のないことを、
無理に相手に合わせて、やる必要もありません。

もちろん、相手をもっと知るために、
自分は興味がなくても、相手が好きなことを試してみる、
というのは素敵なことです。

自分の許容範囲を超えて、
自分を犠牲にしてまで相手に合わせることはありません。

よく、「空気のような存在」と言われますよね。
本当に気の合うパートナーに出会えたら、
一緒にいることを負担と思わなくなるところに
来ると思います。

むしろ、もっと一緒に時間を過ごしたいと、
自然と思えてくると思います。


「自分をさらけ出す」恐れ


同年代の同性の友達はいますが、全く会いたいとは思いません(喜ぶフリはします)。好きですし、幸せでいてほしいとは思うものの、本音を言うと相手の話を聞きたくないし、自分の話を話したくありません。

”自分の話を話したくありません”という点が気になりました。

蒼さんが自分のことを話したくない理由は、なぜでしょうか?

ただ面倒なだけでしょうか?

それとも、他に何か理由はありますか?

親密な関係を築くには、
相手を理解することと同時に、
相手に自分を理解してもらう努力、
自分を説明すること、
も必要になります。

ある程度距離があると、なんとか作った自分(=仮面)でいられます。
ごまかせますよね。
しかし、親密な関係になっていくと、仮面の存在が明らかになり、
素顔が見えます。
そのような恐れ、ありますか?

この点で思い当たることがあれば、
カウンセリングのセッションでは、
この点についても、深掘りしていきたいと思いました。。
本当の自分をさらけ出すのが怖い、
それは、蒼さんがご自分をどう捉えているか、
自己肯定感、無価値観、罪悪感、という面にもにも関係しています。

幼少期の体験や、家族との関係についても
さらにお話を聞きたいと思います。

親密な関係を築くために、自分を犠牲にする必要はないこと、
そして、
自分をさらけ出すことに対する恐れ、
について、お話しさせていただきました。

蒼さんにとって、
例えば遠距離恋愛のような、
ある程度距離が保たれているところから
始めてみるのも、ひとつの方法かもしれませんね。

その上で、自然と距離を近めていく関係を築くことがれきれば、
素敵ですよね。

***
個人セッションでは、さまざまな視点からさらに深く問題をみて、
継続的に変化をサポートしていきます。

カウンセリングはこちら

***

ご感想などは、下記のコメント欄、またはこちらより頂けると嬉しいです。

また「私の場合はどうなのかな?」「私も相談したい!」という方は、
こちらよりお問い合わせください。

心理カウンセラー・コーチ
平野さき



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?