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ありのままを受け止めること


息子のペッパーは発達が遅く、落ち着きのない子供だった。
幼稚園に上がると、他の子供達と比較してしまい、この子はどこか違うようだと、認めざるを得ない。

でも、幼稚園の先生に発達障害の可能性があるから、病院へ行ってくださいと言われるまでは、やはりなかなか受け入れられなかった。

病院へ行くと、いろいろな検査を経て、発達障害のグレーゾーンだと言われてしまった。
ショック→嘆き→認めたくない→隠す

という年単位の流れがあって、とうとう小学校でどうするのか、という選択を迫られた。
耳からの情報が頭に入って来ずらいので、やはり支援がないと、初めは難しいだろうと思い、支援クラスへの進学を決めた。
幼稚園の他のお母さんたちには言えずにいた。障害のことも。

幼稚園の卒園式の日。
母の会という、母親の集まりで一人一人がスピーチというか、挨拶をすることになっていた。特に決めていたわけではなかったのだが、自然と口から
「ペッパーは発達障害で、特別支援クラスへ進学することになりました。ペッパーらしい道を模索していきます。おせわになりました」
と笑顔で話していた。

その時が、やっとありのままのペッパーを受け入れることができた瞬間だったと思う。自分は清々しい気持ちで、笑顔で満足だったのだが、他のお母さんたちを泣かせてしまった。

それからだ、自分の人生が好転し始めたのは。
いい出会いがたくさんあり、今までには出会うことのなかったような素敵な仲間にも出会ったし、各地にペッパーと二人で旅行に行きまくった。
毎日が楽しく、充実感があり、幸せだった。

おかげさまでペッパーは小3から普通学級に移ってくださいと言われて、
中3の今では、自分で進路を決めるまでに成長した。今では、とても落ち着いている。
とてもいい子で、天使のような子だ。

子供がどのような子でも、ありのままを受け入れること。
それが私の人生の目標の一つだったようだ。
それをクリアできた時に、ご褒美の人生が待っていた。

子供のことだけではなく、いろいろな試練はあるものですね。
その時に、どんな選択をするのか。
自分の課題をクリアした時には、ご褒美が待っているようです。


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