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「レトロ」ゲーム・パソコン関連

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主に80~90年代に発売された、俗に「レトロ」と呼ばれるゲームやパソコンに関する記事
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記事一覧

『EGGコンソール シルフィード』で味わった「3DスクロールSTG」という衝撃

過去のパソコンゲームを復刻するシリーズ「プロジェクトEGG」のコンシューマー版「EGGコンソール」として発売されたタイトル。 Nintendo Switch『EGGコンソール シルフィード PC-8801mkIISR』 『シルフィード』とは、当時のパソコンである「PC-8801mkIISR」向けのゲームとして、1986年にゲームアーツより発売されたシューティングゲーム(以下STG)。 宇宙を舞台に、地球連邦軍に反乱する組織のリーダー「ザカリテ」に立ち向かうべく、1機の戦闘

『California Games』6種目のスポーツを7機種で、7本分楽しめるゲーム

Steam:California Games 『California Games』とは、1980~90年代に海外で発売されたスポーツゲーム。カリフォルニアを舞台に、夏をイメージするスポーツ6種目を体験する。日本では発売されなかったが、当時はゲーム機やパソコンなど10機種以上で発売された人気タイトル。 Steamでの配信開始は2020年(ストアページに記載の「1988年6月1日」はMS-DOS版オリジナルの発売日)。当初はMS-DOS版のみの収録だったが、2023年のアップ

ATARI LYNXユーザー念願の移植『Todd's Adventures in Slime World』

Steam:Todd's Adventures in Slime World 『Todd's Adventures in Slime World』とは、スライムや数多くの異性物が住む洞窟で財宝を求めて探検をする、2Dスタイルのアクションゲーム。 Steamでは、1980~90年代に発売された携帯ゲーム機「ATARI LYNX」と、セガのゲーム機「メガドライブ(海外では『GENESIS』)」の2本を収録。 他にPCエンジンCDロムロム版も存在するが、本作では未収録。 ゲー

『EGGコンソール ハイドライド』に今触れて、再び得る、再び知る

過去のパソコンゲームを復刻するシリーズ「プロジェクトEGG」のコンシューマー版「EGGコンソール」シリーズ、その一つとなるタイトル。 Nintendo Switch『EGGコンソール ハイドライド PC-8801』 『ハイドライド』とは、1984年にT&E SOFTから発売された、アクティブロールプレイングゲーム。妖精が住む王国「フェアリーランド」を舞台に、魔物達に支配されてしまった世界を取り戻すため、王国のどこかに隠された3つの宝石と、隠れている3人の妖精を見つけ出し、

『EGGコンソール ザナドゥ』に今触れて、何を楽しむか、何を得るか

私にとって、思い出のゲーム Nintendo Switch『EGGコンソール ザナドゥ PC-8801mkIISR』 過去のパソコンゲームを復刻するシリーズ「プロジェクトEGG」のコンシューマー版「EGGコンソール」シリーズの一つで、1985年に発売されたアクションRPG。画面は真横から見たスタイルで、ジャンプして地形を登る、戦闘では敵の動きを見極めて攻撃するなどアクションの要素が強い。 そのストアページにはこう書かれている。 80年代のゲーム市場は現在と比べて遥かに規

自分の「充実勘定」

先の日記で書いている通り、これを書いている現在も入院中。そこで情報として見たこと。 10月に入って、Nintendo Switchのダウンロード版『サーガイア(ゲームボーイ版)』がセールとして100円で発売されていた。 セールは11日までなのでこれをアップしている時点で継続中。 これについて、ふと思ったこと。 『サーガイア』は楽しんだか?ゲームボーイ版の『サーガイア』は、2022年10月6日に配信開始と書かれているが、元々は2018年のAmazonプライムデーで、半年後に

『Donut Dodo』は、ゲームセンターで味わった「全てが楽しい感覚」を思い出すゲーム

このゲームに触れて感じたのは、もしこれがゲームセンターに置かれていたら、間違いなくやり込んでいただろうということ。 『Donut Dodo』は、80~90年代にゲームセンターで味わった、アーケードゲームの「プレイ感覚」を思い出させてくれる。 一つ一つの要素で思い出すゲーム内容は、1画面の中で敵を避けて画面のドーナツを全て取ればクリア、光るドーナツを取れば高得点、操作はレバーとジャンプボタンのみ。 実際にプレイすると、キャラクター達のコミカルな動きの中で、敵は常に追いかけ

Atari Lynx『Electrocop』

概要『Electrocop』とは、1989年にATARIから発売された携帯ゲーム機「ATARI LYNX」用として発売されたアクションADV。 ドット絵の拡大・縮小で3D迷路を描く迫力の映像、バックに流れる音楽のインパクトなど、ATARI LYNXの機能を活かした作りにユーザーは熱狂した。 そのタイトルが2022年11月にSteamで発売開始される。 Steam『Electrocop』 ここでは、その概要について記録する。 ストーリーゲームスタート時に表示されるストーリ

『Capcom Arcade Stadium』思い出のゲーム・アクション編

入院中に書いた記事。 カプコンの過去ゲームを収録したタイトル『Capcom Arcade Stadium』と『Capcom Arcade 2nd Stadium』の収録タイトルをSteamキュレーターで書きつつ思い出を綴ってみた。 前回はSTGに限っていたので、今回はアクションゲームについて書いてみたい。 思い出のゲーム・アクション編魔界村(1985年)・大魔界村(1988年) 『魔界村』は80年代アーケードアクションゲームの代表作と言って間違いない。それだけに、本作

『Capcom Arcade Stadium』思い出のゲーム・STG編

先日の日記で書いている通り、私は入院中。 今回の入院ではNintendo Switchを持ってきているので、ある程度ゲームを楽しめる環境にある。そこで何か書きたいと思っていたが、そこまでやり込んでいない。 そこでちょうどいいタイトルがSteamにある。 Capcom Arcade Stadium Capcom Arcade 2nd Stadium カプコンの過去ゲームを収録したタイトル。ゲームはDLCで単体かパックのまとめ購入ができる。 これらのゲームの多くは当時ゲー

『ガンフロンティア』はアケアカで味わうか、イーグレットIIミニで味わうか

僕達は、待っていたんだ タイトルが発表されたときから、この言葉が私の周りに飛び交っていた。私も、このような形で実現することを待っていた。 過去のアーケードゲームを現在のゲーム機で復刻するシリーズ「アーケードアーカイブス(以下アケアカ)」で先日発売された『ガンフロンティア』。 本作は、タイトーからアーケードゲームとして1990年に発売された縦スクロールSTG。 1800年代のアメリカにおける「西部開拓時代」を宇宙に置き換えた、22世紀の「宇宙開拓時代」が舞台。宇宙海賊に支配

「ソフトベンダーTAKERU」・早すぎた配信ビジネスに触れた、ユーザーとしての思い出

私は1980年代年代からパソコンゲームに触れてきたユーザーの一人である。その中で、私が体験したことのあるものについて、先日NHKで紹介された。 神田伯山の これがわが社の黒歴史 「ブラザー工業・早すぎた配信ビジネス」 どの会社にも、大きな失敗をした「黒歴史」がある。その失敗が後の成功に繋がるとして、講談師である神田伯山がその歴史を語る番組。 そこで取り上げられたものが、ブラザー工業が発売した「ソフトベンダーTAKERU」。 TAKERUとは、1980年代に登場したパソ

『イーグレットIIミニ』レポート2・タイトーSTGが見せる2つの方向性

先月購入してnoteに記事を書いていた『イーグレットIIミニ』について。 収録タイトルの中で、基本的に「撃つ」ことを主体としたシューティングゲーム(以下STG)は10タイトルある。 その中で『スペースインベーダー』『ルナレスキュー』は先日の記事で書いた。また『究極タイガー』(1987年発売)『TATSUJIN』(1988年発売)は、東亜プラン開発のゲーム。 今回はそれ以外、タイトー開発のSTG6作をプレイして、改めて感じた「タイトーSTG」について書いてみたい。 80年代

『イーグレットIIミニ』で思い出すのは、アーケードの良さと思い出と、

4月下旬からずっと入院していたわけだが、おかげさまで、5月には退院できましたということで。 退院祝いというわけではないけど、以前から欲しかったものをこの機会に購入した。 買ったのは『EGRETⅡ mini』 『イーグレットII』とは、タイトーが開発した、ゲームセンターで稼働するアーケードゲーム筐体。そのミニチュア版が、タイトーが過去に発売したアーケードゲーム40本を収録して、2022年3月に発売された。 発売前からSNSなどで話題になっていて、私も欲しいとは思っていたが