タマゴボーロ🐓

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最近の記事

充電切れ

 久しぶりにアプリひらいた。なにこれ死にたい。 過去の記事を見返してうわ〜こんなもの載せて恥ずかしい、勘弁してくれよと思いながらまたそれを新しく生成してるんだから馬鹿だなと思う。 でもこういう投稿サイト以外にも、半年に1回くらい絶対後悔するってわかりながらそのままやってしまいたくなる瞬間が半年に1回くらいくる。遅刻するってわかってて二度寝する気持ちよさみたいなのがある、麻薬です。 特にこっちきてほぼ脳死で生活してた3ヶ月は毎日濃すぎて、note開くタイミングがもう少し早かっ

    • 消費されていく死

      有名人が亡くなった。毎週楽しみにしているテレビのMCで、笑顔が素敵な有名人だった。面識の無い人のはずなのに喪失感を感じていて、不思議だ。実際に会ったことも無ければ話したことも無い。私は彼を知っているけど彼は私を知らない。彼が亡くなったことを腹立たしく思っている。追い詰めた犯人に対してでは無く、亡くなったことそのものに腹を立てている。どうして私は腹立たしく思っているの。 熱心に応援しているファンでは無い、好きな映画や番組に出ていると言うだけだ。悲しいよりも腹立たしいの方が大き

      • はみだしの人類学をサラッと読んで

        ?:ホントの自分ってどんな人?? 一人暮らしをしてある程度自分の力で生活するようになって、自分の立場が増えた。今まではアキラ家の娘で、大学進学を目指す高校の生徒で、お昼休みに数人と机をくっつけてダラダラお弁当を食べる 友達くらいだったけど、今じゃ美術大学の学生で、アパートの真ん中の部屋に住む大学生で、焼肉屋 で深夜まで働くホールスタッフだ。バイト先では接客する時のスタッフとしての私だし、実家に帰れば娘としての私として

        • 夏の区切り

          23時、共用玄関のコンクリートに見慣れないシミが1つ。眼鏡をかけていなかったので顔を近づけてよく見てみると蝉がひっくり返っていた。すぐ目の前にある隣の家の木から落ちたのだろう。気持ち悪いとか、蝉を見たのは久しぶりだとか、そういう事よりも課題のいいネタができたと思った。ちょうど明るくなる頃だし、バイトから帰ってきたら撮ろう。 さあ撮るぞとわくわくして帰ってきてみると、蝉は隣の玄関の前に居た。獲物を取られた気分になって、傘でちょいちょいとつついて自分の玄関の前まで引き寄せる。力

          メモ書き

          私は幼稚園から高校まで地元の小さなダンススクールに通っていた。元々習い事はいくつかしていたがその中でも1番長く続けていたものだった レッスンの1時間はとても過ぎるのが早かった。振り付けを覚えるのは苦手だったけれど、自分の動きを見てもらうことがとても楽しかった。しかしだんだん学年が上がるにつれて、「楽しい」だけではダメだと感じるようになった。周りに遅れをとってはいけない。自分の列が最前列に戻ってくる前には振り付けを完璧に覚えなきゃいけない。笑顔で踊りきらなきゃソロパートに入れ

          希望の傷跡

          高校野球部は毎年春に新しい一年生を迎え、その年のメンバーグッズを配布する。ユニフォーム・カバン・キーホルダー、全て春の選抜を勝ち抜き甲子園へ行くための団結力を 高める大事なものだ。新入生の中にはこの野球部の証に憧れて入学する生徒もいる。中学 のときのライバルや憧れの先輩選手と仲間の絆を結ぶ儀式をする日を顧問も生徒も心待ちにしていた。 しかしその日は一向にやっては来なかった。新型ウイルスが流行し春休み期間の部活はもちろん、新入生を迎え入れることさえ出来ない。仲間の絆を結ぶ前に

          02 夢

           車に乗った。顔を見てはいけないような気がして窓の外を見ていた。沈黙を生み出さないように薄っぺらい中身のない話をしているうちに、自分の足では帰ることのできない所まで来ていた。 「車酔いするから、歩いて行けるところにあるお店に行きましょう!🥺🤮」 絵文字を付けて送った嘘は簡単に意味を失ってしまった。知らない人の車には乗らない、どうしてこんなに簡単なことが守れないのか。だって大人になったら言えないじゃない、親に言われてるんです、なんて。  店についた。席に座った。初めて顔を

          01

          こだまする声が、水面の波紋が次第に小さくなり、橋の手すりを真っ白に埋めていたはずの雪が一部だけ不自然に溶けて無くなっていた。口から吐く息は真っ白に変わり、胸いっぱいに入り込んだ冷たい空気はわたくしの体を内側から、指の先の先まで凍らせていった。震えが止まらないのは寒さのせいか、それとも恐れか。ぐぎぎぎとにぶい音が聞こえるかのように、ぎこち無く指を口元まで持っていき息を吹きかけた。じんわりと指に広がる温かさが、先ほどまであったはずの体温を思い起こさせ、これを夢ではないのだと実感さ