BMCC 6Kはレンズのリニア駆動ができない
Blackmagic Design のBMCC 6K は、フルサイズセンサーを搭載したBRAW専用カメラで、最大6Kオープンゲートの美しい映像を撮影することができるカメラ。
このカメラはシネマカメラであり、通常のミラーレスの様な便利機能の類はついていない。ビギナーにはおすすめできない、ある意味プロ向けのカメラである。
BMCCはLマウントを採用したことで、これまでSIGMA fp やLUMIX S5M2xで使っていたレンズがそのまま使える。私はこの部分に魅力を感じて購入するに至った。
AFが追従しないこのカメラは、マニュアルフォーカスで使うことになるのだが、困った事にこのカメラはLマウントレンズのリニア駆動に対応していない。
これは非常に問題である。
バイワイヤー駆動(バイワイヤー方式)
操作: フォーカスリングを回すと、その動きが電子信号に変換され、レンズ内のモーターを制御してフォーカスを調整します。
特徴: 電子制御なので、フォーカスリングの回転角度や速度によってフォーカスの動きが変わります。細かい調整が可能で、特定の条件での使いやすさが向上します。
例: 一部のミラーレスカメラ用レンズなどで採用されています。
リニア駆動
操作: フォーカスリングを回すと、その動きが直接レンズ内のフォーカス機構に伝わり、フォーカスが調整されます。
特徴: 物理的な動きがそのままフォーカスの動きに反映されるため、感覚的に分かりやすく、直感的な操作が可能です。
例: 伝統的な一眼レフカメラ用レンズや一部の高級ミラーレスカメラ用レンズなどで採用されています。
これにより、バイワイヤー駆動は電子的な制御による柔軟性と細かい調整が可能である一方、リニア駆動は直感的な操作感を提供する点が特徴です。
物理的な動きがそのままフォーカスに反映されないバイワイヤー方式では、フォローフォーカスが実質使えない状態という事である。
特にワイヤレスフォローフォーカスはレンズ毎に、キャリブレーションを行うが、バイワイヤーではキャリブレーションしても毎度フォーカスの移動量が変わってしまうので狂ってしまう。
シネマカメラである位以上この部分は初めから考えておいて欲しい部分である。
この症状は、新しく発売されたPIXISでも同様なので、Lマウントなのに、実質Lマウントレンズでは、本格的な撮影には使えないとも言える。結局EFやPLマウントに頼る状態になるという事。
先日展示会にてBlackmagic Designの方にお話しした「対応の予定がある」と、お聞きした。
が、この状況が困った状態であることの認識は、あまり重く感じていない印象を受けた。
カメラとして、非常に美しい映像を記録する事ができる素晴らしいカメラだけに、この部分は、早期に対応してほしいと思う。
追記:最も大きな問題を書きわすれていました。
BMCC6K URSA等に比べてコンパクトなこのカメラは、ジンバルに乗せることも想定してるカメラなのですがBlackmagicさん「フォーカスのことは何も考えてないの?」と言いたいわけです。
このままだとジンバル使用時はフォーカスが使えないです。
PIXISも同じくです。
SIGMAは当然のことPanasonicもできる訳ですから、当然必須な機能な訳ですが未だ対応がありませんね。
これに関しては、ユーザーが声を上げるしかないかなと思いますので、皆で拡散していきたいと思います。
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