手帳はタイムカプセルだった
昨日、ふと思い出した過去の出来事。
スマホなんて無い時代。記録といえば、紙とペン。
そういえばあの頃、私は小さな手帳を持ち歩いてた。
たしか実家から持ってきていたはず…とクローゼットの奥をゴソゴソ。
あったよ!あった!
荷物はできるだけ減らしたかったから、delfonicsのA6サイズ。
開いてみたら、めちゃくちゃ小さな文字で書き殴ってた。
A6サイズのホリゾンタル手帳だから、1日分のスペースなんて2cm弱。よくぞここに詰め込んだな、若い頃の自分よ。
前述のすーさんと出会ったであろう時期の記述を探してみる。
そこにあった文字にハッとした。
「タイとネパールに行きたい」
その時、何を聴いたんだろう?何を感じたんだろう?若かりし自分よ。
すーさんと話した内容なんて、これっぽっちも書いてなかった…せめて要約しておけよ!昔の自分!!って思ったけど、そうだった、昔から私は要約が苦手だった。
その時に自分のフィルターに引っかかったワードしかメモしないのは、若い頃から変わってなかった。
でも今、なぜか、くっきりハッキリ繋がった。
「タイに行こう」
その前後の文脈も経緯も、まったく不明だけど、タイムカプセルを開いたみたいに、この気持ちだけが胸の奥から溢れてきた。
そうだった、そうだったんだよ。
その他のページに書いてある、青臭い言葉の数々も、ぐるっと一周して今読むと、とてつもなく愛おしい。
かわいいな〜、愛おしいな〜、叶えてあげたいな〜
過去の自分だけど、こどもを眺めるみたいな気持ちで見てしまう。
こんなに一生懸命にもがいて生きてるこの子の、願いを叶えてあげたい。
君が生きてる間に、おばちゃんが、君をなんとかタイに住めるようにしてあげるから、待ってな!!!