磨き続けていること
自分の中にある ほんとうのことに 迫る時
心には 大きな負担がかかる
見ないふりをしていた 記憶
聞こえないようにしていてた 言葉
手を伸ばさないようにしていた 願望
どれも 触れれば
今の 何かを変えてしまうから
無意識が ブレーキをかけていたこと
こんな ほんとうのことに迫る瞬間に
寄り添うことが
自分がやるべきことを
やっているという感覚がある
ほんとうのことに触れる時は
外見からは目に見えない
たくさんの動きがあり
外側の時間と 別の時間が
その人の 内面に流れる
何気なく接していると
そこには 気がつかない
自分のスピードを 緩やかにし
トーンを深く 閑かに落とすことで
相手の流れに 近づくことができる
相手の流れに近づけたら
それでいいのかというと
そうではない
まだ 相手の話を聞く
準備が出来たに過ぎない
その場所で
相手の扉が開くのを
じっと待つことが大事
相手にとって
ほんとうのことは
たいせつなこと
すぐには出てこない
時間がかかるのだ
自分のことを 先に話したり
時には質問を 投げかけたり
沈黙に 耳を傾けたり
そうして 相手の心が
「この人には 話したい」
「この人には 聞いてほしい」
「この人には 知ってほしい」
そういう気持ちが
湧き起こるのを待つ
相手から扉を開くからこそ
心を寄せることを 許される
この扉が空いてから
発せられた言葉は
どんな言葉で あったとしても
相手にとって たいせつな言葉
ひとつひとつを
繊細に 扱い
丁寧に 受け止める
息遣いや 沈黙すら
言葉にならない 何かを伝えてくる
相手が渡してくれているものを
受け取っていると
自ずと 何かを掴み取っていく
こうして 相手は
ほんとうのことに 気づいてく
この瞬間
この瞬間に 立ち会うことが
自分がやるべきことを
やっている感覚になる
これは かつての自分が
誰かに やってもらったこと
だから
僕は この受け取ったことを
次の誰かに 渡さなければならない
そう思うからこそ
相手に 寄り添える力を
今日も 磨き続けます
さて
あなたが 磨き続けているものは
何ですか
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