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あの人が願っていたこと

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こちらのマガジンでは、対話の中で聴かせていただいた願いを絵と文章で綴っていきます。聴かせていただいたの願いを応援し、それが誰かの背中を押せるように。絵を書かせてくれる人も募集して…
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2021年5月の記事一覧

あの人が 願っていたこと 03

この絵を書かせてくれた方は 組織に対する 仕事の熱量を  伝えてくれた 穏やかな語り口調の中に 時折 深く 重い インパクト 自ら場を立て 人に直接関わる 願いを込め 想いを織り込み 仕立て上げる ただし 場は生き物 絶対に成功する方法は 無い たとえ どんなに丁寧に準備をしても たとえ どんなに深く願っていても 産み出された結果に 納得がいかず 涙を流し 話し込むことも ある  ほんとうに 参加者を信じれていたか  恐れに負け 妥協をしなかったか  最後まで

あの人が 願っていたこと 02

この絵を書かせてくれた方は ある山での出来事を 話してくれた そこでの体験が 誰かに 届けたい景色なのだと 山頂への道のりは 険しい 天候は安定せず 足取りも重い 周りを囲む 木々ですら  得体の知れない  怪物のように見えてくる 風が吹くと その怪物が 唸り声を上げているように 聞こえる 滴る汗が いつのまにか 冷たく感じる 心臓の音が 耳に残る こわい こわい こわい とてもじゃ無いけれど ひとりだけでは 登れない 誰かが いなければ  その道を 越えてい

あの人が 願っていたこと 01

痛いことは 嫌だ 傷つくことも 避けたい  好きな人なんて いない けれど それを知った上で 痛く 傷がつくことを 知った上で 歩みを進める人が いる この絵を 書かせてくれた方は とある社会の痛みに  身を投じようとしていた かつて 距離を置いた痛み 自ら 蓋をした痛み それが 今になって 目の前に 現れた 社会には痛みが 数多くあるけれど 自分ごととして 痛むことができる痛みは その人が扱うべき 痛みなのだと思う 大きな痛みに 戸惑いを感じつつも 取り組むこと