いつからの呪縛
いつから という呪縛
ケガをしている選手は、とても気になることですよね。
いつ復帰できますか?
いつから練習参加出来ますか?
いつからボールは投げれますか?
いつからボールは蹴れますか?
いつから走れますか?
いつからという考え方は、
時間という軸で考えることになります。
ケガの回復には時間も大切ですが、
実はその過程の方が大切です。
時間は何もしなくても過ぎていってしまいますからね。
手術をするようなケガの場合、
どのようにリハビリを進めていくのか。
決められたスケジュール、プロトコルというものがあります。
これは、手術から何日経過することで、組織の修復がどの程度進むか。という研究やデータを元に決められています。一般的に靭帯が修復されたと判断出来る期間や、骨がくっつく期間です。
しかし、周りの筋肉の硬さや強さが回復するのは、その期間中の過ごし方次第なので、個人差が大きくなります。
そこで、「いつから」という考え方よりも
「何が出来たら」という考え方をおススメします。
ジョギングを開始するためには、
片足のケンケンが痛みなく左右差なくスムーズに出来たらOK
そのためには、両足のなわとび動作
片足のヒールアップ
両足のヒールアップなど、段階的に進めていきます。
それぞれの段階で、痛みなく、左右差なく出来るようになれば、次のステップへ進みます。
左右差なくとは、数字で表すのは難しく、見ている人の情報と行なっている人の感覚が大切です。
行なっている人は、力の入れやすさ、動きのスムーズさを
ケガをしていない足を10点満点中10点だとしたら、
ケガをしている足は何点か?と考えてみましょう。
自己採点なので、ちょっと厳しめに笑
すると、8点以上だと、見ている人からはあまり左右差が無い様に見えることが多いです。
7点以下だと見ている人にも感じる左右差があります。
そのため、「左右差なく出来れば」とは
8点以上を指します。
その他の動作にもそのような考え方で、動作を行なっている人の感覚
見ている人の感覚を総合して、8点以内におさまれば、次のステップへと考えることをオススメします。
前の段階から1〜3週間程度、トレーニングに取り組むことで、次のステップへ進めることが多いです。
いつから ではなく 何が出来たらの思考でリハビリに取り組みましょう。
何が出来る様になるには、どれくらいの時間がかかるか?は
どんなトレーニングをどれくらいの負荷、量、頻度、質で行うか?によって変わります。
また次の機会に書いていきますね。
時間という変えられないものを考えるのではなく、
次に進むために何が必要なのか?
視点を変えて、取り組むことに集中していきましょう。
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