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【奈良クラブ通信】「観客の後押しは本当に凄いなと感じました。だからこそホームで勝ちたい」澤田雄大 3/3試合後コメント

GAME REVIEW

 2024明治安田J3リーグ第2節。開幕節に続いてホーム(ロートフィールド奈良)での試合となった奈良クラブは後半8分、ハーフタイムに投入されたばかりの嫁阪翔太のクロスがそのまま長野ゴールを割り先制。しかし後半アディショナルタイムにゴール前の混戦から相手に1点を奪われ、1-1のドローで試合終了となった。

 前節・琉球戦で相手の5バック(3DF+左右WBがさがる形)に両サイドが押し込まれた点を修正し、序盤からラインをコンパクトに保ったプレスと、サイドチェンジを多用する展開で前半から相手に圧力をかけ続けた奈良クラブ。特に開幕戦ゴールのFW百田真登と今節がプロ初スタメンとなったMF國武勇斗のルーキーコンビが前線から攻守のトランジションの局面で躍動すると、最後尾からはソニー仙台(JFL)から今季加入し、Jリーグデビューとなった澤田雄大が、積極的なプッシュアップでチームのハイラインをけん引した。後半の失速やゲームクロージング、また指揮官が試合後に繰り返し指摘したペナルティエリア内での攻守両面のクオリティに課題を残したのは事実だが、勝ち点1をポジティブに捉え、次節の今シーズン初アウェイ(富山戦)へ挑んでもらいたい。

PICK UP PLAYER 澤田雄大

 鮮烈なJリーグデビューも、白星スタートは叶わなかった。「残りラスト1分半の所で隙が出来てしまった。一点差のゲームを勝てるか勝てないかで順位が変わってくるので反省です」。CBの一角として、初先発フル出場を果たした澤田は悔しさを滲ませた。

それでもフリアン監督が「中盤の選手を助けるためのプッシュアップがよく出来ていた」と試合後の会見で目を細めたように、持ち前のスピードを生かしたアグレッシブな姿勢で最後尾から圧力をかけ続ける事で、ゲームを優位に進めた。CBで初コンビを組んだ鈴木大誠も「彼がいると後方のケアを任せられる。だから強気にハイラインを設定できた」と相方を称えた。

「出来るだけ高い(DF)ラインを設定した中で、背後(に出来たスペース)をケアできるというのが自分の強み。このチームの戦術にあっていると思う」と、澤田も自身のストロングポイントを分析する。

昨年まで所属したJFLソニー仙台を飛び出し、「(昨季)リーグ最少失点のチームにCBとして欲しがってもらえたのは自分にとって大きかった」と、Jリーグデビューの地に、奈良を選んだ。デビュー戦では、多数のサポーターも駆けつけるなか悔しいドローとなったが、「(Jリーグに来て)観客の後押しは本当に凄いなと感じました。だからこそホームで勝ちたい」。爽やかなマスクとは裏腹に力強い言葉で語った澤田。

澤田、鈴木に加え、抜群のパワーを持つ伊勢、冷静なベテラン小谷など多士済々のメンバーが揃うCB陣のレギュラー争いからも目が離せない。

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画像提供:株式会社 奈良クラブ

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