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未来のeスポーツ選手に『メンタル』を

 来年度(2021年4月)から、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校(学校法人 慈恵学園)で、プロゲーマー専攻の1年生に『メンタルトレーニング』の講座を受け持つことになった。

 「受け持つことになった」と書くと何だか上から目線でエラそうな感じもするがそんなことはこれっぽっちもなく、人との繋がりでご縁を頂いて来年度から前に立つ機会を頂けたことにとても感謝している。(本当にありがとうございます!)

でも実は、学校からの依頼でシラバスのあるしっかりとした講座で教えるのはこれが初めてではなく、2年前に体育大学の日本ウェルネススポーツ大学で大学生に『スポーツ心理学』教えているので、今回が2回目ということになる。

 ただ、2年前と大きく違うのは今回はプロゲーマー、つまりeスポーツ選手を目指す学生に教えるというところだ。

 思い返してみると、僕が確か小学校2年生の時にドランゴンクエストが発売されファミコンが社会現象となり、中学生の時にはゲーセンでストⅡ(ストリートファイターⅡ)が大ブームを巻き起こしていた。その後もゲームは僕の身近にあり、世界的にも有名になるプレイステーションなどのハードやマリオカートなどのソフトが次々に発売され、僕の子ども時代はゲームの興隆期でもあった。

 身体を動かすスポーツも大好きでしかもゲームも大好きだった僕はそれから大人になり社会に出たわけだが、巡り巡ってスポーツメンタルコーチとして生きる道を選び今日に至っている。

 専ら関わるアスリートはプロゲーマーと呼ばれるeスポーツ選手ではなく、いわゆる身体を動かすアスリートたち。これまでに延べ400名以上に関わっていてそれなりの経験を積んできているが、eスポーツ選手に関わるのは初めての経験。自分が成長できる機会を与えれてくれた学校関係者のみなさんには心からの感謝しかないですね。だから、感謝の気持ちだけでなく学生への教育として恩返しできればと思っている。

 そんな中、eスポーツ選手に関わっているスポーツメンタルコーチ仲間のことを思い出し、eスポーツ選手がメンタルのことをどのように考えているのかを聞いてみた。
 
 すると、当たり前と言えば当たり前なんだけど、考えていることは身体を動かすスポーツ選手と同じだった。

 eスポーツの世界でも、上位ランクになればなるほどゲーミング技術は拮抗してくるらしい。つまり高レベルのゲーミング技術を持っていて常に7〜8割の勝率をほこる選手やチームが、上位ではゴロゴロとしているということになる。

 ここで仮に、7割の勝率のAチームと、7割の勝率のBチームが試合をするとどうなるだろう?

もちろんどちらかが勝ち、どちらかが負けることになる。上位で勝ち抜く選手やチームは、早い段階でこういう状況になることに気づいているらしい。つまり、ゲーミング技術で拮抗している相手に勝つためには、技術以外に何が必要なのかということだ。

そのために、トップクラスのeスポーツ選手は『メンタル』をとても重要にしているそうなのだ。

eスポーツの市場が今後日本でも世界でも伸びていくことはほぼ確実だろう。(コロナの影響で1年後すら分からないと言われている不確実性が高くなった世の中でもこれはほぼ確実だと思います)

世界を舞台に戦う未来のeスポーツ選手に『メンタル』を。
 
4月から始まる半年間の講座は、これをテーマに自分自身も挑戦します!


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