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今週のリフレクション【僕たちのチームのつくりかた(伊藤羊一氏)】

今週は、伊藤羊一さん著「僕たちのチームのつくりかた」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.リーダーは、①ゴールを設定し、②プロセスを明確にして導き、③チームの力を最大化する。そのために、志(主体性/判断基準/楽しく)とチームをゴールに導く行動が必要。まず、ミッションとビジョンの設定。チームのミッションは、私たちは何をして何をやらないか。常にチーム内でブラッシュアップする。ビジョンはチームのゴール。長期(北極星)、中期(3〜5年)、短期(1年)。定性的なゴールを行動に落とし込んだ時の数字のロジックがフラットチームでは大切。埋められない差を埋めるのがリーダーの仕事。

2.タテ型(ヒエラルキー型)では、もう新しいものは生まれない。ヨコ型では、一人ひとりの存在が大切。だから、①環境づくり(心理的安全性)、②メンバーの才能と情熱を解き放つこと、が大切。そのために、1on1でメンバーのモヤモヤを解消する。1on1とは、マネージャーがメンバーのために定期的に時間を割き、メンバーの話に耳を傾けることを通して、目標設定と成長を支援する場。具体と抽象、深掘りと広がりの質問で話を広げ、自分の言葉を俯瞰してもらうことが大切。

3.会議は、みんなでフラットに議論して、決める場。①解像度が高いイシューを共有、②アイスブレイクと情報共有、③全員に結論と根拠を聞く、④意見を整理して議論、⑤議論継続/多数決/リーダーを考えてもらう。リーダーは自分なりの答え(仮説)は先回りしておく。結論が出たら従うことが大切。全ての準備は実行のため。小さく踏み出す、みんなで踏み出す。継続には振り返り(感想/学び/今後)が大切。リーダーは俯瞰しながら、一人ひとりの状況を見て、有事を見極めてる。平時はafter you、有事はfollow me。

「やらないことを決める」というのは、大切なプロセスだと思います。チームとしてやることを足し算をするよりも、やらないことを引き算をするほうが難しいのではないでしょうか。

仕事を①やるべきこと、②やったほうがいいこと、③やらなくていいこと、に分けると、②が最も多くなるように思います。その状況を放置すると、いつの間にかタスクげ積み上がり、①をやる時間がなくなってしまいます。つまり、「やったほうがいいこと」をやってしまう引力は非常に強い。

そこで必要なことが、チームとしてやらないことを敢えて言語化しておくことです。「やったほうがいいこと」は複数の要素が組み合わさって「どちらともいえない」状態にあるので、個人では判断しにくく、念のためやってしまうことになってしまいます。チームとしてやらないことがクリアになっていれば、チーム全員がやらない判断をできるようになります。

しかし、やらないことを決めるのは難しい。ケースバイケースだよね、となってしまいがちです。普通にロジカルに考えると、念のためやったほうないいよね、となってしまいます。つまり、断絶した決断です。この断然を飛び越える「ジャンプした決断」には、志が必要なのだと思います。自分達は何を成し遂げたいのか、それはなぜなのか。それが言語化できて初めて「やらないこと」というジャンプした決断ができるのだと思います。

伊藤羊一さんは、リーダーシップはリード・ザ・セルフから始まると仰っていますが、これは自分のキャリアにおいても同じことが言えるのかもしれません。

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