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今週のリフレクション【精神科医が見つけた3つの幸福(樺沢紫苑氏)】

今週は、樺沢紫苑さん著「精神科医が見つけた3つの幸福」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.3大幸福物質ドーパミン/セロトニン/オキシトシンが十分に分泌されている状態が「幸せ」。①心と体の健康=セロトニン的幸福。体調/気分いい(爽やか/リラックス)。平常心を保ち、集中できる。②つながりと愛=オキシトシン的幸福。つながり(人間関係/コミュニケーション)による安心感。周囲のサポートを得られる。③成功とお金=ドーパミン的幸福。成功、達成。動的な大きな幸福で、モチベーションややる気の源泉。①②③の優先順位を間違うと不幸になる。「健康」こそ全ての基盤。健康に留意し、セロトニン的幸福を達成しながら、緩急をつけながら頑張る。

2.幸福の性質。①セロトニン/オキシトシン的幸福はBEの幸福、ドーパミンはDOの幸福。②幸福は結果(未来)ではなく、プロセス(今)。③ドーパミン的幸福は逓減し、セロトニン/オキシトシン的幸福は逓減しない。④3つの幸福の掛け算で、全ての幸福が手に入る。セロトニン的幸福を手に入れる方法。①心と身体を整える(睡眠/運動/朝散歩)、②3行ポジティブ日記、③マインドフルネス朝散歩、④緩急をつける(休む)、⑤起床瞑想(朝の健康チェック)、⑥プチ幸福アウトプット、⑦自然の中で過ごす。

3.オキシトシン的幸福を手に入れる方法。①感謝する、②親切にする、③(少数の大切な)家族/友人を大切にする、④人間関係について学び整える、⑤コミュニティに所属する(仲間をつくる)、⑥コミュニティを作る(自分を中心の円を描く)、⑦ペット/植物を育てる。ドーパミン的幸福を手に入れる方法。①お金や物に感謝、②制限する、③自己成長(インプット&アウトプット)、④ちょい難にチャレンジ(コンフォートゾーンを出る)、⑤ワクワクする、⑥与える(ギバー)、⑦天職(ライフワーク)を見つける。

幸せになりたい。これはみんなが思う当たり前の願いだと思います。私も自分が幸せだと感じられる状態でいるために、意識的だったり無意識的だったり、色々なことをしています。ただ、書籍を読んで、自分のアプローチには偏りがあるなぁ・・と感じました。

私は経験による成長を大切にしたく、たくさんの経験をするために新しい領域のチャレンジを始めてみたり、たくさんの人と出会うために新しいコミュニティに参加してみたり、「広げる(ヨコ)」行動を好んでしています。一方で、定期的な内省はしているものの、1つのことを突き詰めるのが苦手な性格もあり、「深める(タテ)」行動は不足がちな気がします。

しかし、もう1歩踏み込んで考えてみると、どちらの行動も、何かを新たに行う「足し算」的なアプローチだと気づきました。書籍にある通り、ベースにあるのがセロトニン的な幸福だとすると、もっと意識的に何かを手放す「引き算」的なアプローチが必要なのかもしれません。何もしないでぼーっとしてみる、みたいな時間です。

思えば子供の頃から、大人になって幸せになるために、今、頑張って努力をする。というナラティブに生きていたように思います。つまり、未来の幸せのために、今を犠牲にするナラティブです。何かをやめるのは苦手ですが、今を大切にするために、勇気を持って何かを手放す、引き算アプローチを実践してみようと思います。(あれ?これも足し算なのかな?)

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