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「元気な姿を見てもらいたい」中村匠吾〜北海道マラソン2024

 北海道マラソン2024(8月25日、札幌大通公園発着)に出場する選手の記者会見が8月23日、札幌市内で行われ男女有力選手が抱負を語った。

 会見に出席した男子の中村匠吾(31歳、富士通)は次のようにコメントした。

Q.目標の記録と順位ー

 「記録に関してはレースの流れや気象条件にもよるのであまり意識せずに、今回に関しては順位。『優勝』というところを目標に頑張りたい」。

Q.大会の様子はテレビ中継されるが何を見てもらいたいかー

 「ここ数本マラソンを走っているが納得のいく結果が出せていない。久しぶりに良い練習ができたのでしっかり勝負している、元気な姿を見ていただきたい」。

 中村は2019年9月に行われた東京五輪マラソン選考会のMGCで優勝、耐暑レースへの適性と大迫傑、服部勇馬らを突き放したロングスパートなどからTOKYO2020男子マラソン日本勢の期待を集めた。

 五輪イヤーの幕開け2020年1月のニューイヤー駅伝は鮮やかな区間賞とチーム優勝。幸先の良い年初だったが、ケガやコロナ禍による大会延期の影響もあり東京五輪では2時間22分23秒の61位という不本意な結果に終わった。

 復活とパリでの雪辱を誓ったが五輪後もケガを繰り返し歯がゆい日々が続く。パリへ向けたMGCには出場できず、一発逆転の代表入りを狙ったファイナルチャレンジ(2月、大阪)も途中棄権を選択せざるを得なかった。今回の北海道マラソンへの挑戦は大阪で途中棄権し、パリが消えたその日に決めた。

 その時から2024年前期はじっくりと準備し、北海道を本当の再起に向けた場所と位置付けた。

 準備はしっかりできたと実感している。中村がレースで札幌を訪れるのはTOKYO2020(2021年8月)以来。札幌の地に立った思いを問われてー

 「その時はいろいろな制限だったり、応援自粛だったりしたが、今回は私自身も良い走りをして、ぜひ元気な姿を見ていただきたいと思っている」と“元気な姿を見て“と重ねた。

 そしてー

 「数年分の思いを込めて走れたらいいなと思っている」と日曜日のレースを見据えた。

 北海道マラソン2024は8月25日(日)午前8時30分に東京五輪のフィニッシュ地点だった札幌大通公園からスタートする。

【写真・北海道マラソン記者会見に出席した中村匠吾選手】
8月23日札幌市内

中村匠吾選手

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