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安平町指導者向けワークショップDay5イベントレポート

2022年2月5日(土)19時よりオンライン(zoom)にて、スポーツコーチング・イニシアチブとパートナーシップを提携しているアビースポーツクラブとともに、安平町の指導者向けワークショップを実施しました!

本日が最終回のDAY5となる本ワークショップには、12人の指導者の方々が参加してくれました。ワークショッパーはおなじみアビースポーツクラブから鳥實 裕弥さん、そしてスポーツコーチング・イニシアチブの後藤が担当しました。

より良いスポーツ文化を目指したNPO法人アビーの活動

町が合併しできた安平町は2018年に北海道胆振東部地震で被災しました。今は、教育を中心とした街づくりをしていて、NPO法人アビースポーツクラブという地域総合型スポーツクラブが安平町のスポーツ文化をより良くする活動を実施しています。

今回は、NPO法人アビースポーツクラブ主催の「勝利」と「人間的成長」の両立を目的としたダブル・ゴールの取り組み5日目として『チームカルチャーづくり』をテーマに2時間ワークショップを実施しました。

子どもが成長する可能性を最大化するチームカルチャーづくり

本ワークショップでは、ダブル・ゴール・コーチングをこれまで学んできた人たちがさらに子ども達が成長する可能性を最大化するためのチーム環境づくりについての内容を実施しました。

本プログラムの目的は、チームカルチャーについて理解し参加者がチームカルチャーをしたいと思うことでした。

チームカルチャーづくりのワークショップ内容

今回のワークショップでは、下記のような内容を実施しました。

  • ダブルゴールの基礎をおさらい

  • チームカルチャーとは強いチームには必須の考え方

  • チームを俯瞰してみる

  • チームと強みをリフレーミングする

  • チームミーティングの効率の上げ方、選手の問題行動の解決法

ワークの様子

①自分のチーム/組織とは?

地域を象徴するチーム、プロ意識が強い子どもたちが多い

子どもからもスタッフにとってもベストを尽くすことが義務とされる

これから先の人生に学びを得られるような組織

②子どもたちにとってはどんな組織か?

やらされてると感じている子もいて、自主的にやっている子もいる

自分がやりたいことをできる場

放課後一緒に遊ぶ仲間が集まる場所、集まらなきゃとプレッシャーを感じる場ではない

親からの半強制パターンも。カリキュラムも組んだが、結局は大人も一緒に子どももやりたいことをやる。ある程度ゆるくてもいい。

チームからの要求、家族からの期待で板挟みになっている子 orその環境を楽しんでいる、チャレンジとして受け入れるられている子に分かれる。その団体にいる意味づけを子ども自身ができているかが重要?

子どもの主体性が確保されていて、過ごしやすい環境

③チーム作りで悩むこと、コーチとして悩むこと

勝ちにこだわるか、人間性なのか→2つを目指すと結局価値がぶれる、判断があいまいに

教育としての勝ちとは?どんな子に賞をあげる?

学童には教育目標がないので家庭のしつけが上回ることが多い。組織内でもそれぞれの価値が混在する。
スポーツは好きになることで勝ちへの欲がでてくるとも思っている。

コロナ禍でどうやってスポーツの場を維持するのか難しさを感じている

参加者の声

その場に適応できている、よくできている人をほめるのが大切だと思った

チームの軸を何をするかを常に考えたチーム作りをしたいと思った

文化づくりは指導者に求められていることだと思った

自分の指導法の方向性が正しいことを認識できた。

様々な人の意見をきけるのがよかった

対象年齢の子どもによってMTGの効率や方法はコーチが考えたら変えられることだと感じた。

自分の理想が漠然としていて、価値観を言語化する大切さを学んだ。ルールとしてではなくても考えていることを伝えてよいチームづくりをしていきたい。

自分自身は教育の専門家ではないけど、自分の価値はずれていないことがわかるワークショップだった

児童館では子どもの生き抜く力をつけられる組織になることを軸に運営したいと思った

人間性を求めるチームと勝利を求めるチームのハイブリット構造を考えてみたいと思った

チーム内でもできる?外部組織との連携?子どもに2パターンの競技への関わり方を見せるのは大事かもしれない

ダブルゴールの存在をどう子どもたちに伝えていくかも課題?大人たちだけでなく、子どもたちも含めて成長していく環境を作ってみようと思った

チームカルチャーを形成するうえで言語化することの意義やその次のステップへのつなげ方を学ぶことができ実践していきたいと思った

まだ、完全にチームカルチャーについてわかったわけではないが、年代によって目指すものの違いであったり、方針が違うのでそれぞれの年代にあったコーチングというのが必要だと感じた。まずはしっかりチームの方針を定めることが非常に重要

編集後記

子どもたちが成長することが、チームにとっての勝利になるし子どもにとっての人生の教訓になると私は考えています。

その中でも、子ども達が身を置く環境のあり方は、子どもの将来に大きな影響をあたえるのだと思っています。

しかし、これには答えがありません。

だからこそ、共に学び合いながら、より良い環境にしていくことの大切さを感じられたワークショップでした。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。


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