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ラグビーは人生だ。(ラグビーW杯日本代表の活躍を願って)

ラグビーW杯フランス大会が開幕した。
開幕戦は開催国フランス代表と世界最強の黒衣軍団NZ代表の激突となった。
フランス対NZというカードはボールが良く動きエキサイティングな展開になることが多いので個人的には非常に好きなカード。

試合は7万人を超える観客の後押しを受けたフランスが後半突き放して勝利を得た。

さて、いよいよ本日9月10日(日)は日本代表の出番だ。
ワールドカップ前の戦績は1勝4敗。かなり厳しい戦績ではある。

しかし、開幕して数試合を観戦する限り、サッカーと同様に「ワールドカップは普通の国際試合とは別物である」ということを感じる。
4年間の想いが1人1人の選手や観客から発せられるエネルギーによって試合に対するエネルギーが画面からのひしひしと伝わってくるのだ。

是非、そのエネルギーを堪能して欲しい。

ラグビーワールドカップ開催に際し、ラグビーオタクと言っても過言ではない、ラグビー好きの私がなぜラグビーが好きなのかをラグビー界の名言を基に少しだけ解説したい。

ラグビー界で最も有名な言葉。

「One for all All for one」

 この言葉は「1人はみんなのためにみんなは1人のために」と解釈されチームスポーツや組織において「一致団結すること」や「協力すること」の大切さを説く際に用いられることが多い。
あるいは自己犠牲のニュアンスが大きいとも考えられている。

しかし実はこんな解釈もある。

1人はみんなのために、みんなは1つの目的のために

私はこちらの方がしっくりくる。

「個」があって「組織がある」そして、それは「目的」のためにある。

こう考えるとラグビーは全ての社会活動に当てはめられると思うのだ。
それが私が「ラグビーは人生だ」と感じる所以だ。

企業に勤めているときも学校現場にいても、いつも「全部ラグビーだなあ」と思う。

「個」があって「組織がある」そして「目的」の達成に向けて協力して困難や挑戦や壁に立ち向かっていく。

やはりどう考えてもこれは人生における社会活動全てだと思うのだ。

そんなことを表す名言が実はある。

"Rugby is not just a game, it's a way of life."
ラグビーはただのスポーツではなく、生き方でもある。

レフリーとして第一線で活躍し続けたナイジェルオーウェンスの・オーウェンスの言葉だ。

痛くないことがないぐらいのスポーツ。
痛いことから逃げたら、自分以外の誰かが痛いことをすることになる。
勇気をもって闘えば必ず誰かが助けてくれる。
でもやはり痛いし怖い。

常にその葛藤が自分自身に襲い掛かってくるのだ。

そのことの大変さと難しさをみんなが理解している。
だから試合が終われば相手と審判とすぐに握手をする。

それがラグビーというものだ。
つまりラグビーには「その人の生き方」が表れるのだ。

人生におきかえて考えてみて欲しい。

つらいことや苦しいことがある。
逃げずに戦う。するとそれを誰かが助けてくれる。
つらいこと苦しいことに遭遇している人がいる。
そんな人を助けると自分も相手も強くなれる気がする。
そうやってみんなで一緒に生きていくのだ。

「どんな生き方をしているのか」

そんな「問い」を持ちながらラグビーを観て欲しい。
ちょいと重すぎる気もするがそれがラグビーだから。

ラグビーを観て欲しい。

ラグビーには1人1人の人生が詰まっているから。
ラグビーには皆さんの人生を勇気づける「何か」があるから。

では。


▼この記事を書いた人

青野祥人(あおのよしと)

SCIではダブル・ゴール・コーチングセッションやラボの開催を担当。
公立中学校の国語科教員。ラグビーをこよなく愛しつつ、サッカー部顧問として活動中。

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