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Go!Go!Scandinavia vol.8 11/12 ぴあアリーナMM 備忘録

はじめに 

・筆者のスピッツ歴:13年
・ライブ参加:MIKKE ツアー以来3年ぶり7回目
・ゴースカ参加:初
・投票曲
1.夢追い虫(1番好きな曲)
2.君と暮らせたら(1番ライブで聴いてみたい曲)
3.新月(広い会場でシューゲイザーが聴きたい)

開場後〜ライブ開始前

スピッツのライブなのにセンターステージ!?!?
となったわけですが正直この時点では、センターステージはアコースティックで使うのかな?と思ってました。ファンなら分かると思うけどメンバーがステージを離れてワイヤレスで演奏ってあんまり考えられないですからね。

隣に座った方と「どの曲に投票しましたか?」とか「どちらからいらしたんですか?」と話したり。その方は福島からと。筆者は鹿児島からの参戦でした。後述しますがこの日の公演は47都道府県全てから参加者がいたとのこと。

その間流れている会場BGMが、90sポップスの絶妙な曲たちで本当に最高、チョイスが絶妙にオイシイとこをついてくるんですよ。

https://open.spotify.com/playlist/4Apja1A83imeFTs7YGCQzK?si=BislWlnhRyqf_Xt_aAjg4g&utm_source=copy-link&pt=a36d64b0474a817e82c06cd3824e95c6

抜けがあるかもしれないけどプレイリストに纏めましたのでよろしければ。

18時半の開演時間を過ぎ、BGMとして流れていたJUDY AND MARYの名曲“OverDrive”が、少しずつ少しずつ音量が上げられていくのに合わせてお客さんも手拍子でノッてくる。会場の半分を占めるいわゆる“リアタイ世代”も、筆者のような後追いの若造もみんなまとめてボルテージを上げられ、会場がいよいよだ!という空気に包まれる。BGMが落ち、メンバーが登場。うわあああああああああ。

ライブスタート

 前述の通り筆者は3年ぶりのスピッツのライブなので既に情緒がおかしくなっているところに1曲目「君と暮らせたら」。最初3秒くらいは、「スターゲイザーのアレンジ変えた?」と意味不明な勘違いをするくらいには目の前で何が起こっているのか理解できていなかった。ギターの単音フレーズの1音目G#が聴こえた瞬間この曲が「君と暮らせたら」だとようやく認識して大号泣。ぶっ壊れた情緒の流れるままライトバングルを緑に。初めてのゴースカでの1曲目がリクエスト曲だなんて信じられますか?今 これを書いている時点でも未だに現実だったのか信じられていない。“寂しいあの街で 君と暮らせたら”と歌われるこの曲を遠征先でのライブで聴けたというのがとてもとてもよかった。 

 2曲目「三日月ロックその3」、個人的に思い入れも思い出もありスピッツの好きな曲ランキングでも11位にいるこの曲。ちなみに10位が「君と暮らせたら」。このライブどうなってしまうのか!?!?とワケが分からなくなってくる。サビのドラムのシンコペーションに合わせてリズム取るの楽しいけど周りからヤベー奴に見られてたかも。

 3曲目「恋する凡人」、4曲目「俺のすべて」。ぶっちゃけライブ定番曲なのでセットリストに入った事実自体はそこまでテンションが上がるというものではないんだけど、なんせ3年ぶりだしそもそも盛り上がる曲なので盛り上がりました(そりゃそうだ)。

MCは順番をあまり覚えていないので割愛。2ブロック目に入ります。

 5曲目「あかりちゃん」。未だ音源化されていないこの曲を遂に生で聴けたこと、曲の温かさに大号泣。弾いてみた動画見たりネットの海を漕ぎ進みどうにかこうにか聴いてきた曲が目の前で演奏されている現実を信じられず、今も信じられていない(2回目)

 6曲目「猫になりたい」。「猫になりてぇ〜」と心の底から思わされた、このライブで1番グサグサ来た曲だったかもしれない。定番曲とも言えるこの曲でこんなに喰らってしまうとは思わなかった。傷だけ付けられて消えていくなにかが見えたような感覚。

3ブロック目へ。MCはスピッツの曲名が付いた競走馬の話だった気が。

7曲目、「桃」。桃!!!!!!!あの神イントロをついに生で聴けたぞ!隣に座った方と開演前少しお話したんですが、その方は桃に投票したとのことでよかったですねの気持ちもありつつ、筆者も13位に入るくらいには大好きな曲なので嬉しかったです。“人が見ればきっと笑い飛ばすような ヨレヨレの幸せを追いかけて”というこの曲の歌詞はこの日のライブを象徴するフレーズだった気がする。

9曲目「砂漠の花」
前回のゴースカでマサムネさんがハンドマイクじゃなくてギター弾いてると話題になってて、普通にサビでコード弾くのかなと思ってたらギターソロ裏でのバッキングと、間奏で何かフレーズを弾いてた気がする。映像化されて確認するのが今から楽しみ。 この日のライブを終えてまず感じたのが“肯定感”と“幸せ”。その前者の中心にいたのはこの曲だったと思う。

MC3 今回のゴースカは横浜神戸2都市のみでの開催とのことで、〇〇から来た人!というよくあるMC。筆者と同じ九州から来た人は思った以上に少なくて、手を上げたら周りが「お〜」となってて誇らしかった。九州の人は神戸に参加する人が多かったのかな?この日の公演は47都道府県全てから参加者がいたとのことで、スピッツのファンクラブに入るくらい好きなヤベー人たちが日本中にいるんだと嬉しかった。

ここからのブロックは前述のセンターステージへ。ヤバい!!!!!!!!!!!!メンバーが楽器を持っていない瞬間をステージに出る/捌けるタイミング以外生で見ることないからめちゃくちゃ新鮮。スピッツのチケ運は毎回あまりよくないので過去1近い距離で見れたかも。スタンド席だったけど。ドラムの生音聞こえるくらいにはね。曲間に立ち位置の移動とゆるいMCを挟みつつ4曲を披露。

11.仲良し
12.ナンプラー日和
13.謝々!
14.エンドロールには早すぎる

ナンプラー日和のフェードインで筆者含め会場全体がワクワクの空気に包まれてサビでお客さんが手拍子をする様子は正に一体感って感じだった。
エンドロールには早すぎるの音源より一回し長い間奏での照明、ライトバングルも合わさってキレイだったなあ戻りたい。思わずライブ中なのに上を見上げてしまった。

センターステージはここまで。またいつか見たいなぁ。メインステージに戻ります。

15曲目「愛のことば」
ベースのグリッサンドで「うわああああ」と思ったのも束の間、“演奏の良さ”という観点ではこの日のベストだったと思う。音源よりもテンポを落とし(今まで通りキーも落とし)たその演奏はあまりにも心地よく、リズムのカチッとした比較的グルーヴのある曲なのに浮遊感があって、でもやはりグルービーでこれまで感じたことのない不思議な感覚だった。MIKKEツアーの青い車なんかもそうだけど、年齢を重ねたからこそ生まれ得る演奏だった。

「運命の人」「8823」とライブ定番曲を挟み、ここから会場のBEST3ですとMC。

18曲目(第3位)「夜を駆ける」
19曲目(第2位)「スピカ」
20曲目(第1位)「大好物」

段々と夜が明けていくような、少しずつ優しさを取り戻していくような、そんなことを感じさせる曲順でこの3曲が聴けてよかった。
10曲目の「紫の夜を超えて」にしても「大好物」にしても、コロナ禍で3年間スピッツを見ることができなかった筆者のようなファンも取り零さないある意味この3年間の集大成的なライブだったも思う。
スピカはあまりにも筆舌に尽くしがたいクソデカ感情すぎるので多くは語りません。
“幸せは途切れながらも続くのです”
このライブで最も強く感じた響いたフレーズでした。

本編終了〜アンコール間
会場トップ15がスクリーンに発表されていく。
11/12のランキングは以下の通り。
1位:大好物
2位:スピカ
3位:夜を駆ける
4位:1987→
5位:桃
6位:猫になりたい
8位:僕はきっと旅に出る
8位:あかりちゃん
9位:愛のことば
10位:三日月ロックその3
10位:紫の夜を越えて
12位:君と暮らせたら(!!!!!!)
13位:あかさたな
14位:砂漠の花
15位:魔法のコトバ
 
曲の発表とともに音源も流れていたけど、たぶん“あかさたな”と“あかりちゃん”は既に世の中に出ている音源とは違うものだった気がする。色々期待しちゃうね。
そしてスクリーンではファンクラブ会報でやっていたオーダースーツを作る様子が!みんなかっこいい!ただ一人だけ大学入学前にスーツ作りましたよ感しかない55歳がいましたね誰とはいいませんが(笑)

そしてそのスーツを着てアンコールへ。
1曲目、あかさたな。当然初めてライブでは聴く。ちなみに今回のライブ、スピッツ7回目にして23曲中11曲が初聴き、7曲が2回目という新鮮大満足セトリでしたバンザイ。

2曲目はゴースカ恒例新曲披露。タイトルは「サンディ」。聴き込もうとしすぎて逆にあんまり覚えてないんだけど、最近のスピッツの暖かさや可愛らしさもありつつ初期を感じさせる引っ掛かりがあって次のアルバムも本当に楽しみそれだけで2023年が生きられる。

アンコール3曲目このライブのラストを締めるのは「1987→」。トップ15発表の時に思わず「聴きたかったなあ」と声が漏れてしまった曲をラストに持ってこられてうおおおおおおおおおお。この曲がリリースされた2017年のこと、スピッツを好きになってから今までのこと、これから続いていくことが次々と頭に浮かんで泣いた。過去も未来も全部、現在進行系なのがスピッツ。

最後にライブ直後にインスタに投稿した素直な感想をコピペして終わります。乱文でしたが読んでいただきありがとうございました。
再会へ!

スピッツのライブを見てこんなに肯定的な気持ちになったことはなかった。スピッツの音楽が全部をここまで連れてきてくれたしだから今の自分があると思った。これからも全部背負って共に歩いてくれる音楽だ絶対に。
たまに冗談で「スピッツと出会わなかった世界線はどうだったんだろう」だなんて言ってたけど、このバンドを好きになって本当によかったと心の底から思った。荷物を増やしながら生き長らえてまた彼らの音楽を聴きにいきたい。ありがとうスピッツ。


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