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ラグビートップリーグ:ランキングポイントから見た開幕4連戦

はじめに

こんにちは!
SpoLiveにてスポーツデータサイエンスのR&Dを担当しているです!

トップリーグは序盤戦とも言える開幕4連戦が終わり、先週末のオフを挟んで今週末から中盤戦の5連戦が始まります。今回はランキングポイントの視点から、開幕4連戦を調子良くスタートできたのはどのチームなのかみていきたいと思います。

注:ランキングポイントにつきましては、トップリーグが公式に採用しているものではなく、ラグビー世界ランキングの計算法を参考に求めたものとなります。

ランキングポイント

ランキングポイントにつきましては、開幕に合わせて書きました以下の記事で色々と説明しております。

詳細はWORLD RUGBYのRANKING EXPLANATIONに書かれており、基本的には勝てばポイントアップ、負けるとポイントダウンとなるのですが、強い方が順当に勝った場合と弱い方が番狂わせで勝った場合ではポイントの変化量が異なります。

例として、ランキングポイント88.0のAチームとランキングポイント80.0のBチームの対戦を考えてみます。ポイント的に強いAチームが勝った場合は、Aチームが+0.2ポイント、Bチームが-0.2ポイントとなります。一方、ポイント的に弱いBチームが勝った場合は、Aチームが-1.8ポイント、Bチームが+1.8ポイントとなりAチームが順当に勝った場合よりもポイントの変化が大きくなります。また、15点以上の点差がついた場合はさらに変化量が1.5倍となります。

このように、本来の実力より低いランキングポイントとなっているチームはポイントが増えやすく(逆も然り)なっているため、ある程度は実力通りのところに落ち着く仕組みとなっています。

開幕時と4試合終了時のランキングポイントの比較

ランキングポイントについての説明もできたので、開幕時と4試合終了時のランキングポイントを比較してみようと思います。以下がその比較のグラフとなっています。

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わかりやすいところですと、現在首位のパナソニックがポイントを伸ばしており、昨年の優勝チームである神戸製鋼に近づいていることがわかります。他にはリコーがポイントを落とした関係で、上位8チームと下位8チームの間に(ポイント的に)大きな差が生まれています。

ちなみに、一番大きくポイントを伸ばしたのは4戦全勝のチームではなく、2勝2敗で9位につけているサニックス(+3.4)となっています。以降ではポイントの増加量トップ3のサニックス、パナソニック、東芝の3チームについて少し深堀してみようと思います。

実際の試合結果とポイントの変化

まずは一番大きくポイントを伸ばしたサニックスについて見ていきましょう。

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上の図は実際の試合結果と試合前のポイント差の関係を表したグラフとなっています。右肩上がりのグラフとなっており、ポイント差がつくほど実際の試合の点差もついていることが見てとれます。

このうち青い点がサニックスです。全てグラフの左側、つまりポイント差がマイナスのところに位置しています。これはポイント的に上のチームとの対戦を意味しており、その中で2勝(うち1つは15点差以上の勝利)をあげているため、3.4ポイントという大幅なポイントアップとなっています。

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次に4戦全勝で首位を走るパナソニックです。全て15点以上の差をつけて勝利しており、試合開始前の時点でポイントが上のチーム(トヨタ自動車)にも勝利しております。ちなみに10ポイント差以上下のチームは勝ってもポイントは変化しません(負ければ変化する)ので、ポイントを増やした試合は2試合となっています。

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最後に4戦全勝で同じく全勝のパナソニック、神戸製鋼に続く3位に位置付けている東芝です。ポイント的にかなり上のチーム(サントリー)に勝ち大きくポイントを増やしています。ただ15点差以上の勝利はポイントがかなり下のチームからなので、そこが同じく4戦全勝のパナソニックとの違いとなっています。

おわりに

ランキングポイントの差分を見ることで、各チーム開幕4連戦をどのようにスタートできたのか、単純な勝利数とは違った視点で比較することができたのかなと思います。

今週末からの中盤戦である5連戦でランキングポイントがどのように変化するかも注目です!